“深淵の者”北のイースレイが動いた。ピエタでの死闘に耐え抜いたクレアたち銀眼の魔女はその気配を察知して町人を逃がし、イースレイの送る覚醒者たちと対峙する。心許ない戦力のなか、奇跡的に持ち堪える一同だったが、そこへ業を煮やした侵攻部隊の指揮官リガルド――通称“銀眼の獅子王”が現れる。そうして、クレアたちは真の脅威に直面する……
この作品は基本的にパワーバランスは一定を保っていて、その点がジャンプ系列の作品としてはやや異色なのですが、しかしそれもこれも覚醒者や深淵の者が異常に強すぎるせいで、いくらクレアたちが成長してもぜんぜん追っつかないから、というのが真相だったり。あらかじめ月とすっぽんぐらいの差を設けていたことが、緊張感と迫力に繋がっているとも言えます。
前回まででどうにか三人の覚醒者を退け、それぞれに経験を積み成長した銀眼の魔女たちも、イースレイの側近にはまるで歯が立たない。その圧倒的恐怖を充分に描いたところで、次回に続く。見事な呼吸だ。
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