月曜日は、auユーザーなら大人でもTOHOシネマズにて1100円で映画が鑑賞出来ます。しかも指定の作品であれば900円になる。最近、時間との兼ね合いもあって利用してなかったのですが、今日は指定された作品がまさにこのあたりで観ておきたかった1本だったので、迷いなく劇場に足を運びました。
夕方に赴いたのは、今年早くも5回目となるTOHOシネマズ上野。鑑賞したのは、『グランドチャンプ』にて連載されている漫画を『貞子vs伽椰子』の白石晃士監督が映画化、実行不可能な方法で次々と人を殺していく男と、それを追う刑事の死闘を描くスリラー『不能犯』(Showgate配給)。
原作つきなんですが、大変に白石監督らしさが横溢する出来。白石流“必殺仕事人”とでも言いましょうか、犯意は露わなのに決して裁きようのない方法で暗殺する、という趣向、そのためのレトリックが、人間の暴力性を剔出してきた白石監督の作風とうまく合わさって、全篇にヒリヒリするような緊張感をもたらしている。最後の事件の展開が一部、強引すぎるのがちょっと気になりましたけど、安易な勧善懲悪に走らず、しかしエンタテインメント性も高い秀作でした。
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