今日もまた、“さよなら日劇ラストショウ”のために出かけてまいりました。チケット発売直後にすぐさま押さえたのは、昨日と同じスクリーン2の、おんなじ座席。そして鑑賞したのも同じ黒澤明監督作品、ですがこちらは再鑑賞。1952年発表の言わずもがなの代表作『生きる』(東宝初公開時配給)。午前十時の映画祭7にて鑑賞して、個人的には黒澤作品の中でいちばんのお気に入りになったので、この機会にもういちど大スクリーンで観たくなったわけです。
初見の時も思いましたが、とにかく語り口に無駄がない。ここでこういう心象描写があるからこういう展開になる、ということがとても合理的に配されていて、ぴっちりと噛み合っている。真の見せ場である葬儀のシーンの手前、モブにぬけぬけと誕生日の歌を歌わせる、という趣向も、ここまで手管が緻密なので効果を上げている。やっぱりいいわこの作品。
鑑賞後は久々に出先で外食してから帰宅……ただ、体調はいまいちなので、量は少なめに抑えました。
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