真鶴に行ってきました。

　本日は母方の法事のため、電車を乗り継いで真鶴に行ってきました。

　幼少時には幾度となく訪れた覚えがある土地で、かつてはまあまあ賑わっていた覚えがあるのですが、久々に訪れてみると静かな雰囲気になっている。こちらの受け止め方が変わったのか、とも思いましたが、訪れたお寺のお坊さんの話によると、ここは今年、神奈川で唯一の“過疎地”に指定されてしまったそうで、空き家も多いのだそうです。海に面して空気もいいのですが、如何せん異常に坂が多く、年輩の人にはかなりきついらしい。しかも大きなお店も減っているため、親類も買い物には苦労されているとか……私くらいの年代の人間が街の喧騒から離れて暮らすにはちょうどいい距離なので、移住も少しはあるようですが、ポイントはここからどれだけ店舗が増えるか、肉体の衰えとどう折り合いをつけていくか、かも知れません。

　諸般の事情からとても簡素な法事だったので、現地の滞在時間も短め。親類のお宅でお寿司をご馳走になったあとは、予め母と決めていたとおり、小田原に立ち寄り、天守閣を見物してきました。

　一昨年に訪れた大阪城と同じく復興天守なので、建物は鉄筋、内部は事実上資料館の趣。でもそれは解っていたので、先に確保した帰りの電車の時間まで、のんびり眺めてきました。天気が良ければ天守閣からの眺めも格別だったでしょうが、日本列島のきなみ悪天候、という日だったので、欄干に備え付けられたパノラマどおりの景観が拝めないのは残念でしたが、まあもともと今日は法事がメインだったので、陽気は致し方ない。

　空模様からしても、大雨に遭遇してもおかしくない雰囲気だったのですが、うまく隙間を縫って移動できたようで、携帯していた折りたたみ傘の出番は最後までなかった。その代わり、尋常でない湿度の高さの中うろつくことになったため、けっこう消耗しております……ああ、いよいよ夏本番も近いのだな……。