レンタルDVD鑑賞日記その530。

『アンノウンッ２心霊映像徹底追求』(闇動画)

『心霊闇動画』スタッフが映像の数ではなく取材の質で勝負する、というコンセプトのもと手懸けたシリーズの第２巻。廃墟マニアである投稿者が友人とともに侵入した廃墟で怪異に遭遇したことから奇妙な出来事が相次ぐ“異界からの着信”、演劇の打ち合わせ中に出演者とまったく同じ姿形の人物がふたり映り込むという異様な映像のその後を追う“自己像幻視”、深夜の公園で奇妙な儀式を行っている男に接触を図った際に記録された異様な出来事を発端とする“ＵＦＯを呼ぶ”の３篇を収録。

　まず、いくら取材の質を重視した、とは言っても、採り上げた映像の方向性が似たり寄ったり、というのはあんまり良くない。『心霊闇動画』と同じスタッフが携わっているのなら、もうちょっと異なる類の映像だって拾ってくることは出来たでしょうに。

　また、“取材の質重視”の“画期的な心霊映像集”と言うわりに、それほど掘り下げが出来ていないし、悪い意味で消化不良に陥るオチばかりなのもいただけない。特に最後のエピソード、いちおう丸く収まったみたいに言ってますが、当事者に話をもうちょっと聞けよ。その後の動きを追いなさいよ。そこまでやって“徹底追求”でしょ。

　頑張っているのは認めるけど、やっぱりいまひとつ。