来週月曜はいよいよアカデミー賞の発表です。最近は発表前に関連作が公開されてないことがほとんどで、下馬評をもとに占うしかない。でもせめて、“大本命”と言われる作品ぐらい観ておきたいよね、というわけで、今日は早い段階に観る作品が決まってました……こういう事情がなければ、もっと優先順位の高い作品があったんですが、それはまた後日。
とまれ、そういう事情で午後から赴いたのはTOHOシネマズ新宿です。なんか知らんが異様に混雑する中鑑賞したのは、『セッション』のデイミアン・チャゼル監督が本当に撮りたかったという渾身のミュージカル、ハリウッドでそれぞれの夢を追う男女を描いた『ラ・ラ・ランド(字幕・IMAX)』(GAGA×Pony Canyon配給)。3DではないけどIMAX対応ならそっちを選ばざるを得ない。
……ぶっちゃけ、オープニングだけで“傑作”と確信するレベルでした。夢と希望をまんべんなく満たして、スイートでビター。まるっきりの予定調和ではないのに、こんなにいい気分で終わらせる映画はちょっとないです。フランス映画の『アーティスト』に美しい夢を先に蘇らされてしまったハリウッドが、改めて臨んだ全力のミュージカル。そりゃあ賞賛されるわ。未だに他の作品は観ることが出来てないんですが、これは確かに強い、っていうかこれが獲るのが本当だと思います――他の作品が獲っても悪いとは思いませんけど、そうあって欲しい、と願ってしまう傑作。観ていてひたすら幸せな気分に浸れました。
鑑賞後はまっすぐ帰宅。明日あたり、もうひとつの本命を観に来るためにチケットを確保しておこうかしら、とも思ってたんですが、あまりにも余韻が捨てがたくて、そのまま帰ってきました。来週押さえます、月曜日以外で。いよいよアカデミー賞はしっかりと見届けたくなったわ。
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