2016年の映画納め。

 2016年も残すところあと2日。31日はゆっくりするつもりなので、映画鑑賞は今日が最後です。

 訪れたのは、今年も私にとっての拠点であったTOHOシネマズ日本橋……ただ来年の後半くらいからは状況が変わるかも知れませんが、それでもたぶん半年はメインでお世話になる、はず。

 鑑賞したのは、今日が今コマの最終日となる午前十時の映画祭7上映作品。松本清張の傑作を野村芳太郎監督、丹波哲郎加藤剛森田健作など豪華スタッフとキャストで映画化した、砂の器』(松竹初公開時配給)

 実は、今年の午前十時の映画祭のラインナップとスケジュールが発表された時点で、これを30日に観る、と心に決めてました。たとえ原籙が認めてなくても、私にとっては最も愛する映画のひとつでしたし、内容的にも1年の締めに相応しい、と思ったので。

 しかし、いざ改めて鑑賞すると、本当に今年の私にとって締め括りに最適な1本でした。3度も劇場で鑑賞した『シン・ゴジラ』で印象的だった蒲田が物語の発端となっていたし、舞台となった亀嵩そのものには近づいてませんが、出雲地方まで出かけていたので、途中で宍道湖の風景が登場した瞬間にすぐに理解できてしまった。これは去年ですけど、ある人物の背景を調べるために訪れた大阪・新世界もまさに撮影されたと思しき場所をちゃんと観ている。そして何より、本質的に親子の物語でもある。あの怒濤のように迫ってくるクライマックスはやっぱり圧巻ですが、丹波哲郎演じる刑事からの問いかけにある人物が号泣する瞬間は強烈でした。ほんとーに、たまたまこの時期の上映だから選んだだけだったんですけど、しっくり来すぎて困ったくらいでした。

 鑑賞後、いつものようにその辺で昼食を……と思ったんですが、もうそろそろサービス業以外はほぼお休みに入っているのでしょう、どこも人でごった返していて、ゆっくり食事できるところはなさそうでしたので、ファストフードで買って、家で昼食を摂りました……ファストフードでも並んだしね、結局。

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