真夏日は歩きでもきつい。

 週末は封切り鑑賞の日……ですが、今日は封切り作品ではなく、公開済の作品のもので、どーしてもチェックしておきたかった1本を優先しました。細々と上映は続いているんですが、私にとって都合のいい時間帯にかかる機会はそろそろ終わりが近づいているのを感じたので。

 にわか雨の可能性も示唆されていたため、電車にて訪れたのは新宿。最近はイベント上映やIMAX、MX4D目当てで足を運ぶことも頻繁なTOHOシネマズ新宿ではなく、今日は2ヶ月半ぶりの新宿ピカデリーです。

 鑑賞した作品は、アカデミー賞外国語映画部門を獲得しながら、それ以来映画は撮っていなかったマイク・ファン・ディム監督久々の長篇第2作、満足のいく“最期”を提供する葬儀屋と契約した大富豪の思いがけない冒険を、毒をまぶしたユーモアで描く素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』(松竹配給)。この劇場で予告篇を観て以来気になっていた1本です。

 ただ、正直なところ、意外性を期待しすぎてしまったために、私としてはやや肩すかしを食らった気分です。確かにひねりは利いているけど、想像より爽快感が乏しい。とはいえ、その着想や、それを支えるための描写の緻密さと大胆な趣向、時として人を食ったようにちりばめられるアクションなど、意外なくらいに見応え充分です。パンフレットに目を通したところ、この発想をこういう形で処理出来るのは、実のところ土地柄が重要だったようで、ハリウッド的な娯楽要素に彩られながらも型に嵌まっていない感覚が面白い。期待と違っていたことで個人的には若干モヤモヤしたものが残ってますが、しかし観て損はない作品だと思います。

 映画を観たあと、その辺をうろつき回り、さんざん悩んだ挙句に、前に2回くらい来たことのあるラーメン屋で昼食を済ませ、少しカロリーを消耗するくらいの軽い気持ちで、そこから新大久保駅まで歩いて行ったのですが……今日はきつかった。出かけるときは薄曇りで、実際ににわか雨があってもおかしくない雰囲気でしたが、その湿度だけ保ったまんま陽が照ってきたせいで、まあ歩くのがしんどい。途中で「こらマズい」と悟り、ペットボトルを購入して、水分を補給しつつなんとか新大久保まで辿り着いた感じです。距離的に大したことはなくても、あいだに陽射しを避ける場所もなく、準備を怠った状態では、歩くにはしんどい道程でした……。

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