蘇った男を蹴り出す不死身の男。

 久々に3日連続での映画鑑賞です。我慢していても却って精神衛生上良くないのが改めて解りましたし、我慢して先送りにすると観逃してしまう危険も高まるので、これ、というものはなるべく早めに拾います。つまりは基本方針に戻します。

 というわけで夕方から駆けつけたのは、TOHOシネマズ新宿。ファーストデーということもあり、大盛況で身動きが取りづらいのですが、私にとってはネットでチケットを確保した代償ですから仕方ない。

 鑑賞したのは、きのうの『レヴェナント 蘇えりし者』を押し出して本日封切りとなった最新作、不死身の身体を手に入れた代わりに醜貌となった男が、復讐と愛のために奮闘する異色のアメコミ映画デッドプール(IMAX)』(20世紀フォックス配給)。3D版はないんですが、それでもIMAXだとちょっと違うので新宿にて鑑賞したわけ。

 これはいい。どこか型にハマってしまった感のあるアメコミ・ヒーローものに色んな意味で一石を投じる意欲作ですが、それ故にとことん痛快な仕上がり。時系列をシャッフルした構成に、一切まともな名前が出てこないオープニングクレジット、そして物語の流れの中で平然と観客に語りかけてくる自由さ。やることなすことクレイジーで悪党に対して無慈悲ですが、妙に筋は通っていて憎めない。いちおう『X−MEN』の系統に属する作品なので、随所にリンクが出てくるんですが、それ以外にも多彩にお遊びがあって終始楽しい。内容的にはごくごくシンプルながら、キャラクターの魅力とその破天荒な行動で魅せられてしまいます。少し時間をおいて、もう1回観てもいい、と思うくらいの出来映えでした。

 明日はさすがに映画館には行かない予定です……先月ほとんど出かけられなかったぶん、まだまだ観たいものは残ってますけど、さすがに4日連続は無理だ。

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