スケジュールの都合で、今日以外には行けそうもなかったので、前々日のインターネット販売が始まったタイミングでチケットを確保しておいて、本日は朝から六本木へ。天気予報は今週あたまの時点で雨と言っていましたし、近づきつつある台風の影響も考えられたので、はなから電車で移動するつもりでした。出かけるときはまだ曇天という程度でしたが、気にせず折りたたみではない傘を携えて出発。
最近また頻繁に訪れるようになってしまっているTOHOシネマズ六本木ヒルズにて鑑賞したのは、新・午前十時の映画祭11本目の作品、極めて早くアニメーションと実写の融合を試み、アカデミー賞5部門に輝いたディズニー製作実写ファンタジー『メリー・ポピンズ』(ブエナ・ビスタ配給)。
……第1回から追いかけ、2年目には全作制覇を果たした午前十時の映画祭ですが、デジタル・リマスターで継続した4年目になって初めて、「まっっったく合わない」と言わざるを得ない作品と巡り逢いました。これは、私には評価できない。
いや確かに、1964年の時点でアニメーションと実写をこのレベルで融合しているのは凄いですし、ミュージカル・パートの質も高い。しかしこの脚本の説得力のなさは何とかならんのか。子供たちが問題児扱いされている理由がいまいち謎なら、そこにメリー・ポピンズが突如現れた理由も謎。それできちんと目的をもって子供たちや家族を導いているならまだしも、一緒になって好きに遊んでるだけ、という感じだし。異世界に飛び込んでいく愉しさや、意外だけどちゃんとハッピーエンドにまとまっていく終盤の流れは悪くないと思うんですが、技術力を無視しても引っかかる点が多くて乗れませんでした。こんなに明るく華やかな内容なのに、途中から眠気をこらえるのに必死でした。不出来だとは言いませんし、惹かれる人もいるのは間違いない、と思いますが、私には駄目。
さすがにそろそろ雨が降り始めているんじゃないかしら、と思いつつ映画館を出てみると――快晴、とは言わないまでも、雲より青空の範囲のほうが広く、雨が降りそうな気配はない。
毎回いつものうどん屋、というのも芸がないので違うところで食事を摂り、それから六本木駅に向かおうとして、不意に不愉快になった。これだけ晴れているなら、自転車で往復して、いい具合に身体を動かせたのに、地下鉄では大して歩かない。いっそ、ここから新橋駅あたりまで歩いてJRで帰ろうかしら、という気になった。
iPhoneアプリでルートを検索し――しかしそんな必要もないほど、ほとんど見慣れた道をてくてくと30分ばかり歩いて、新橋駅に到着。陽射しが強く、当然のように汗だくになりましたが、しかしいい運動になりました……というか、電車で移動したけど、特にそれほど足許が悪くないという場合は、帰りぐらいこのルートを今後は取ることにしようかしら。
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