毎月1日はファーストデイと称し、たいていの映画館で料金1000円均一のサービスを実施している。いつも利用する割引で基本1000円で観られる私は避ける日なのですが、今月は諸々の事情からあえて特攻。
向かったのは、角川シネマ有楽町……もとい、角川シネマ成龍館。いちおう『ライジング・ドラゴン』上映中はこの名称になっているらしいので、目当ての作品が別であっても押し通してみる。さすがにファーストデイ、GWの谷間の平日朝一番でもけっこうなひとが訪れている。しかし相変わらず前方中央寄りを選ぶ私には大した問題はないのでありました。
鑑賞したのは、今年度アカデミー賞長篇ドキュメンタリー部門に輝く、あるミュージシャンの辿った数奇な運命を追う『シュガーマン 奇跡に愛された男』(角川映画配給)。
公開前にテレビで同じ話を扱っていたりしたので、成り行きはだいたい知っていましたが、それでもこの“奇跡”としか呼びようのない展開には震えます。この謎のミュージシャンを支持した南アフリカのひとびとは無論、ミュージシャンの家族にとってもそれが驚きであり、一種夢のような体験であったことが伝わる。そして、その中心にいる人物の飄然たる振る舞いが、本篇をより感動的に見せている。曲も生き方も格好良すぎるぞ、このひと。あまりに痺れる内容に、サントラとしてリリースされた、幻の音源から選りすぐりの曲を収録したアルバムに手を出したくなりましたが……このあとの買い物の予定もあったので我慢。
鑑賞後は買い物や用足しを済ませてから帰宅。感想書きをスムーズに片付けて、滞っている作業にかかりたいところでしたが……隊長がいまひとつ思わしくなく、集中出来ずに感想を仕上げるだけで精一杯でした。とりあえず今日は早く寝よう……。
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