きのうあんなことを書いた直後にもかかわらず、今日は映画鑑賞です。なかなか足を運べないかも、と言いつつ、観たい作品の封切り日だったので、出かけることは決めていたのですが、しかしギリギリになって、公開済作品のうち、どーしても押さえておきたいものが今日で終映と気づき、封切り作品のほうは来週に送ることにしました。
午前中からえっちらおっちら自転車を漕いで向かったのは、新宿シネマカリテ。映画ファンに愛されたミニシアターが相次いで閉館する昨今にあって珍しく、2012年末にオープンしたばかり、という新設館です。私としてはいちど足を運んでみたかった小屋でしたが、これまでなかなか機会が掴めなかった。今日、作品を切り替えたのは、ここに来てみたかった、というのもあったりします。
新宿駅のすぐ脇、という好立地なので、見つけるのも苦労はありません。真新しいビルの、大きく開かれたホールを入ってすぐのところに地下に向かう階段とエレベーターがあり、下っていくと劇場があります。営業を始めてまだ3ヶ月ということもあるのでしょうが、非常に清潔で居心地がいい。座席数は少ないのですが、その分座席も、古い映画館と比べればだいぶ快適です。
この劇場、系列としてはやはり新宿駅すぐ傍にある新宿武蔵野館と同じ、ということもあってか、展示のスタイルに似通ったところがある。この記事の左側にある、『バチェロレッテ』の展示はともかくとして、劇場のフロアいちばん奥に飾られた、9日より公開の『キャビン』の大型スタンドは、明らかに新宿武蔵野館の意匠を引き継いでます。……本篇の内容を知ってから見たほうが趣深い展示ではありますが。他にも、フロアに『メッセンジャー』の、そして階段の途中に『ホーリー・モーターズ』の凝った展示があって、開場を待っているあいだも退屈しない工夫がされてます。個人的には、とっても好感の持てる劇場でした。今後の上映ラインナップが、よく行くシネコンと被るものばかりになっているので、次がいつになるのか解りませんが、今後も贔屓にしたいところ。お願いですから長生きしてね。
鑑賞したのは、香港映画界の異才ジョニー・トー監督2011年作品、様々な理由で金融の世界に惹きつけられた人々の姿をサスペンスタッチで描いた『奪命金』(Broadmedia Studios配給)。感想は書き上げてありますので、詳細はこのあとすぐに。
自宅に昼食が用意してあるので、鑑賞後はすぐに帰宅。これまで、道中に坂が多いから、という理由で、自転車ではあまり訪れることのなかった新宿ですが……久々に走ってみたら、六本木や豊洲に向かうより遥かに楽だった、という。私が自転車で移動するのは、多分に運動量を稼ぐ、という目的も含まれているので、今後は新宿も自転車での行動範囲内に含めてしまうかも。
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