２本立て、のはずだったんですけど。

　今日は、封切り新作と、どーしても観ておきたい作品を何とかTOHOシネマズでハシゴしたくて、夕方からわざわざ川崎まで赴いたのですが……諸般事情から急遽作品変更。せっかく面白い組み合わせだったのになー、なー。

　まあ、改めて鑑賞した作品も、もともと近いうちに観るつもりではありました。往年の人気コミックを、『龍馬伝』の大友啓史監督、佐藤健主演で実写映画化した、明治初期を舞台とした剣劇アクション『るろうに剣心』(Warner Bros.配給)。

　企画発表時はどちらかというと嘲笑されていた感があったのに、公開間近になってから次第にアクションのクオリティが評判になって、気づけば大ヒットしていた噂の作品です。観て納得、原作に繊細な配慮を示しながら、日本流アクション映画として洗練された仕上がりになっている。随所にユーモアも盛り込んで、緩急をつけた見せ方も達者です。個人的には、人物像や関係性を裏打ちする描写があればなお良かった、と思うのですが、でも充分すぎるほど面白い。久々に満足出来る、国産アクション映画でありました。

　映画自体の出来が良かったので、だいぶ気分は良くなりましたが、当初観るつもりだった作品を逃したのはちょっと辛い。来週中にでも仕切り直すつもりですが、さすがに次は川崎まで足は伸ばさないかなー……。