今年に入ってから、鑑賞する本数を抑えていた――というわけではなく、空き時間とかスケジュールを組む都合でそうなってしまっただけなのですが、ぼちぼち観たいものが溜まってきてしまいました。最初は観る気があんまりなかったけど、予告篇やネットでの評判に触れるうちに興味が湧いてきた作品と、日本公開が発表される前から楽しみにしていた本日封切りの作品、2本のスケジュールがうまく噛み合ったので、今年初のハシゴをすべく、夕方にTOHOシネマズ西新井へ。西新井の劇場自体、今年初めてだったりする。
まず鑑賞したのは、『Mr.ビーン』ことローワン・アトキンソンがやることなすことダメなスパイに扮し、事態を悪化させつつも何とか収拾しようと奮闘するさまを描いたシリーズ2作目『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(東宝東和配給)。ツイッターの公式アカウントが、場内爆笑、オリジナルのスパイ映画以上……といった感想をやたらリツイートしていたので、結構期待したのですが……ちょっと期待しすぎた。確かに面白いし、よく練られてもいるんですが、いまひとつ弾けきっていない。声を上げて笑ってしまうところも確かにありますがそれほどではないし、シナリオもよく練られているけれど、中途半端なツッコミどころもあるし、練ったものが完全に笑いに繋がってもいない。いや、よく出来てはいるけれど、絶賛して人に薦めるほどではない。これだったら『ゲット スマート』のほうが出来はいいと思う。
ちょっと間を置いての2本目は本日封切り、『ラッシュアワー』シリーズのブレット・ラトナー監督にベン・スティラー&エディ・マーフィ主演、自分たちの金を取り戻すために、労働者たちがタワー最上階に隠された財産強奪を目論む様を描いたコメディ・タッチのスリラー『ペントハウス』(東宝東和配給)。2作とも東宝東和配給作品だったのはまったくの偶然です。
こっちは期待通りの面白さ。如何せん登場人物が多いので、各個の見せ場がもー少し足りない感は否めませんが、伏線やミスリーディングが随所に組み込まれ、二転三転を繰り返すストーリーの牽引力は見事。実は仕掛けのひとつは、うっかりプログラムを後ろからペラペラ眺めてしまったために、観る前に知ってしまったのに、それでも最後まで愉しめましたし、ラストの爽快感も秀逸。好みの問題もありますが、私は『ジョニー・イングリッシュ』よりこっちのほうを推します。いや、『ジョニー〜』も面白かったんですけどね。
ちなみに明日も西新井で観る予定です……当初は日比谷で別の作品を観るつもりだったんですが、今日来るならチケットをついでに押さえるのに好都合でしたし、何より昼間来て、行きつけの蕎麦屋に顔を出したかったのです。1月はいちども行けなかったからー。
コメント