『地獄少女 三鼎』第三話 腐った果実

 現在人気上昇中のアイドル・森山ジュンが、ロケのためにゆずきたちの学校を訪れた。痴漢に襲われかかった彼女を助けたことが縁で、ホテルに招待されたふたりだが、ホテルの前でひとりの女性から、ジュン宛の手紙を預かる。そこに封入されていたのは、ジュンのハレンチな姿を撮した写真だった……

 3話目にして、いきなり悪い癖が出たようです。地獄少女がどこに関与するのか、というポイントは悪くないんですが、前2話で提示してしまった、シリーズとしての視点人物・ゆずきを無理矢理絡めてしまったせいで、状況が不自然になってしまってます。あの、偶然縁の出来た女子高生が目撃するような状況でそんな話しないでください、皆さんいい大人なんだから。

 しかし、恨む人物とその理由、以後の展開はシンプルで、しかもいい具合に後味が悪くなっているので、その周辺に文句はない。細かく描写が安易なこと、3話目にして作画が省力化されていることが気になりますが、前シリーズまでのレベルと較べればよほど上出来。序盤は成り行きが不明でも、三藁の立ち位置でのちの展開を仄めかす手法もうまく行っている。

 やっぱり地獄コントに力が入りすぎていたりと、ツッコミどころもかなり残っているのですが……いや、結局のところ私にとってはこれでいいのか。

 現時点でゆずきを導入した最大の利点は、閻魔あいの登場パートでお定まりの1シーンを挿入できるようになったことだと思われますが……毎週あの悲鳴を聞くことになるのか、つまり。

コメント

タイトルとURLをコピーしました