今日も今日とて泉田準一郎は上司である薬師寺涼子の我が儘に振り回され、職務中だというのに銀座でのショッピングに連れ出された。乗り込んだタクシーが渋滞に巻き込まれた途端、その前に倒れ込んできた男が見る間に老化し、ミイラとなっていくという奇妙な出来事に遭遇する。涼子はその場から遁走した男に目をつけ、逃げ込んだビルに手懸かりを求める……
こっちの主演はおねーちゃんですか……妹はバーディーだし、今期は『苺ましまろ』の面子に妙な形で再会してるな−。
小説版をストレートに映像化するのかと思いきや、『東京ナイトメア』や『霧の訪問者』の事件を過去として語っているので、外枠で築かれたオリジナル・エピソードという位置づけらしい。
垣野内成美の絵のイメージをきちんと再現した雰囲気のある人物といい背景といい、第1話だからというのもあるでしょうが、作画の出来は間然するところがありません。
話のほうは……まあ導入なのでこんなもんかな、と。序盤からやたら積極的に泉田クンにアプローチする涼子の必死さと、ベースにある不遜さはちゃんと出ていたので良し。さすがに岸本の役立たずぶりを強調しすぎですし、あまり話が進んでおらず衣装ばっかり見せていた感じになっているのはどーかと思いますが、そもそも怪奇よりも涼子のキャラクターで引っ張っていっている感のあるシリーズですし、第1話でそれを強調したのは間違いではないと思う。
OP・EDに無意味に歌ものを用いることなく、作中同様にジャズ風の楽曲で統一したのも個人的には好感触。劇伴にしては存在感が強すぎるのがちと難ですが。
そんな感じで、とりあえず第1回にはこれといった不満を覚えなかったので、だらりと次回も鑑賞致します。オチがどうなるかだな。どうもちゃんとアニメ・シリーズとしての伏線と締め括りは考慮しているようですが、はてさて。
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