永年に渡って著名人のスキャンダルを撮り続けてきたカメラマンのヴィクター・ランスは、だがこの世界に飽き飽きして引退を決意する。そんな彼に最後の花道として用意した取材対象は、ゴルゴ13――彼がターゲットを狙撃する瞬間を収めてみろ、と言うのだ。一瞬を捉える、という意味では似たような仕事をしているランスは最後のこの仕事に意欲を燃やすが、しかしどうにか情報を得てシャッターチャンスを待ったランスは、ゴルゴの想像を超えた技術を前に失敗する。意地になったランスは、ゴルゴの次の仕事の情報を得、一路ロンドンに赴いた……
超人的な狙撃術をどのように駆使するか、を追った話こそこのシリーズの特性をいちばん活かせると思っている私にとっては、最も待ち焦がれていたタイプのエピソードです。常識的な観点からゴルゴが狙撃するポイントを算出しても及ばず、罠を仕掛けてもなおそれを凌駕する。やー痛快だ。
しかし相変わらず作画の質が微妙です。いや、メインキャラがいくら濃くてもいいんですが、背景の距離感とかがどうもおかしい。最初の狙撃の場面で、遠ざかっていくボートがどーも不自然。相変わらず通常の絵と3DCGとの合成が雑のようで。
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