大事な大事な高校受験。母と共にひたすら焦りまくっての受験当日をどうにか乗り越え、ゆのは無事やまぶき高校に合格する。学校の真正面に位置するひだまり荘に越してくると、引っ越しそば目当てで早速近づいてきた宮子と出会い、更に先輩のヒロ、沙英――つまり、ゆのの高校生活に深く関わってくる面々と親しくなる……
私にとっては今期最強の鉄板だと確信してました。
と思って始まったら、冒頭からやや従来と異なる演出。久し振りのせいかゆのの演技が少し質が違っていたよーな気がするのですが、気のせい?
だがしかし、プロローグが終わってOPに突入したら、もうニヤニヤしっぱなしでした。ああこれだよこれ。『俗・さよなら絶望先生』は原作の毒を復原するために独自路線に突き進んでいったためこういう感じが失われていましたが、『ぱにぽにだっしゅ!』でシャフトの手法に触れて、これの前シリーズで完全に惚れ込んだ目にはこのポップ感が何より心地好い。トーンの雰囲気を再現した絵柄も、やたらキュートな動きも素敵です。
どこぞの無意味な黒モブとは違う、完璧にポリシーを感じるこけし状モブの使い方に感心しているあいだに、主な舞台となるひだまり荘に入っていくと、急速に雰囲気が旧シリーズに戻っていった。宮子と愛称で呼び合った瞬間、一気にこれからの生活に色がついていく描写からの流れが鮮烈です。
前シリーズ同様に、基本は何でもない話なのに、キャラクターの雰囲気と実験的でありながらシリーズの方向性を押さえた演出で彩っていく。や、もう、期待していた以上に完璧な仕上がりでした。何回やるのか知りませんが、続く限り金曜日は和んでいられそうです。
……しかし前シリーズの時からずっと思ってるんだが、うめ先生ってどこに映ってる? 私も別に積極的に捜していないんだが、いい加減気になってきた……
まだ地デジチューナーの動作が安定していない都合で、PCではバックグラウンドでの録画のみ行い、リアルタイムでの視聴は普通のテレビで行っております。で、サブタイトルの確認のために直後に録画を確認したら――映像が4:3でちょっとびっくり。表現として、あえてこういう選択をするのもアリかも知れませんが、左右のスペースが気になって仕方ありませんでした。
それにしても、しまった……久々にこれ観たら、旧シリーズ観直したくなったが、これはDVD押さえてねんだよ……やばい。
コメント