薫の影響から早速地元の道場で本格的に柔道を学び始めた瑞生――だったが、いきなり怪我をしてしまう。帰り道、ゴミの山に八つ当たりした瑞生は、その中に隠れていた髑髏を発見する。それは作り物に過ぎなかったが、何やら強いモノが取り憑いているらしい。あまり害がなさそうな髑髏の様子に、瑞生は思い立って、自分を鍛えて欲しいと言い出す……
原作では瑞生の進学以降に語られるエピソードが早くも登場。……っていうか、相変わらず原作と比べて少々いい子過ぎるのが気になります。いや確かに物に当たったりしてますけど、基本的にもう少し普通に漫然とした子で、確か柔道も成り行きで始めたのがいつの間にか本気になった、っていう流れのはずなんですけど。――まあ、2クールでそこまで忠実に原作を再現する必要もないので、そのあたりはあまり気にならない。
瑞生側としては珍しく、少し異界側に踏み込んだエピソードではあります――が、やっぱり本質的なワンパターンさは拭えていない。原作ではちゃんと成長を描いているのに、このアニメだとふたりが成長している感覚があまり味わえない。そこが根本的な問題なのですが、もーこの様子だと抜け出せないのだろうなー。
作画・演出のほうは、決してハイレベルではないものの、安定しているのであまり苛立ちは感じませんでした。とりあえず一時期のように、やたら主題歌を使いたがる稚拙さは薄れてきたので、少なくともスタッフは成長しているのかも。
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