担任が産休のため、瑞稀達のクラスに臨時の担任が就いた。しかしこの臨時教師・北浜昇は、桜坂学園の校風とはまるで違う堅物である。試験の際、中津の答案用紙の下にひょんなことから回答を記した紙が紛れ込んだために、北浜から苛烈な追求を受ける羽目に。友情を築きあげていた瑞稀達は彼に気を遣うが、北浜は試験が終わっても中津を指導室に呼び出し訊問を続ける。年中行事であるテストの打ち上げさえ潰す横暴ぶりに、生徒達の反発は増すが……
直前に放送されていた『ほんとにあった怖い話』と色々リンクしていましたが、そこはそれ。
回を重ねて、ギャグの組み立て方にも深みが出て来ました。瑞稀を前に妄想を膨らませる中津の様子を思いっ切り後ろから目撃してしまう佐野とその反応であるとか、年中行事の内容であるとか。
ただ、今回はさすがに本筋に無茶がありすぎです。稲垣吾郎演じるゲスト・北浜の言動があまりに酷い。担任の産休で招かれただけの臨時教師に、校内行事をやめさせたり、更には停学を決める権限が許されているのはおかしすぎる。ゲストに慮ったのかも知れませんし、多少の無茶はこのシリーズのお約束とは言い条、少しは考えるべきでしょう。ちなみに生徒の持ち物を没収するのではなく窓から投げ出して壊したら器物損壊罪成立、臨時教師なんか一発で外されるのが普通だと思われます。まして、理由もなく生徒を無理矢理脱がそうとしたら暴行罪が成立しますが。そして最後に描かれた背景とも彼の言動は矛盾を来している。憎まれ役でも筋は通しましょう。
これまで荒唐無稽を承知で評価していましたが、今回はさすがにやり過ぎ。率直に言って、だいぶ点数を引かざるを得ません。少し調子に乗りすぎです。ちょっと進展した瑞稀と佐野の関係と、終始ペースを崩さない上川隆也が数少ない救いでした。このあと食われてるな吾郎ちゃん。
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