“心霊写真”に弱い。

　番組表にこの文字を見つけると、どーせ大したことねーんだろ、と思いながらチャンネルを合わせてしまいます。今日もそんなんがあって、最近都市伝説をネタにしていることで話題の某芸人がレポートしているのをぼーっと眺めていたのですが。

　……あかんだろこれは。全部どこかで見たような代物ばかりだし、都市伝説を扱う、と銘打っているくせに怪しげな鑑定をあとに付け加えるのは問題。何よりも最後に、まるで根拠のない脅かしをしておいて、現場でフォローせずにテロップだけで「脅かしただけです」と書く、その態度はそもそもオカルトを扱う者としてあまりに慎重さを欠く。

　だいたい、いくら下らないテーマばかりとはいえ、この番組は子供を視聴者に想定して作っているはず。真面目に研究する姿勢を見せないのでは、趣旨に対してあまりに不誠実です。「信じるか信じないかはあなた次第」と言って逃げるのは勝手ですが、その前に最低限のフォローはしましょう。それが出来ないなら、とりあえず自分が祟られてください。

　あー、それにしても最近、これは、と唸らされるような“心霊写真”にお目にかかれず寂しい限りです。ああいうのが胡散臭くなるのは、怪しげな鑑定家に委ねて説明をつけてしまうからであって、それ自体は“不思議な現象”として純粋に楽しむことが出来るし、たぶん映っているものも大勢に見られてこそ本望だと思うので、どんどん披露して欲しいんですけど。