結局ほんとうに寝ずに行ってきましたよ。電車にて六本木へ。
到着したのは9時ごろ、いつもならば封切り日といえどもさほど混んでいないのですが、さすがに三連休初日だからか、チケットカウンターには思いがけずけっこう人が連なっている。少々焦りましたけど、無事に上映開始までに入れました。
鑑賞したのは、日本で評判になるずっと前から楽しみにしていた、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督×ギジェルモ・アリアガ脚本、四ヶ国に跨って波及していく悲劇と、心の届かない苦しみを描いた『バベル』(GAGA Communications・配給)。もうこの上ないほど期待してましたが、見事に応えてくれました。都合4つに分けられる物語を巧みに構成し、それぞれは短く、どこにでもありそうな悲劇を、一発の銃弾を軸に束ねていき、その主題を膨らませていく。あの癖の強い名優ブラッド・ピットがごく平均的なアメリカ人男性として溶け込み、極めて尖った個性を突きつける聾唖の少女=菊地凜子をも完璧に内包して、それぞれが直接関わり合うことのない登場人物とその物語とを見事にリンクさせてしまった手腕に脱帽します。個人的には、やっぱり『ディパーテッド』よりも本編のほうこそアカデミー賞には相応しかったと思います――昨年の『クラッシュ』と作劇手法が似通っているのが問題といや問題ですが、それを言い出したらきりがないし。ともあれ、まだやることが色々あるために、詳しい感想は宿題として、後日このへんにアップいたします。なんだか感想が溜まってしまいましたが、そろそろスケジュールにも余裕が出て来たので、追々片付けていきます。出来れば今月中には中身ぐらい完成させておきたいし〜。
観賞後は六本木のラーメン屋にて昼食を摂り、秋葉原にてちょこっとだけお買物。帰宅して、少しだけ仮眠を取るか、とベッドに横たわると――そのまま19時過ぎまで目が醒めませんでした。早めに起きて『地球へ…』の先週分と本日放送分を立て続けに観るつもりだったのにー。
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