第一幕は私の環境では観られなかったため、リアルタイムでの鑑賞は初めて……っていうか前シリーズ全巻DVDで持ってるんですけどまだ観てない。これ始まる前までになんとか予習しておきたかったんですが……仕方ないか。
主であった家庭教師ケリーを喪いロンドンを離れたエマは、旅の途中で知己を得たドイツ出身の富豪メルダース家で働きはじめる。だが、そこの夫人が持っていた扇が盗まれ、たまたま当日掃除に通されていたエマが疑われる……
なんかこの辺の話は、原作でもだいぶ前なので、こういう流れがあったのか記憶してないのですが、それでも巧い。第二幕の冒頭から、かつてのウィリアムとの恋を思い出させる出来事と危機とが訪れて、きちんと前のシリーズでの様子を思い浮かべさせてくれる――っても、どうせやるならやっぱり第一幕を頭から放送して欲しかったわ。
微妙に目の大きすぎる作画がやや気になるのですが、それ以外、異様なまでのディテールに対するこだわりは健在で、メイドさん好きとしては文句なし。ここまでやってくれると、個人的に資料にも使えるしな!
気になっていたのは、今回はどの辺りまで映像化するのか、という点でしたが、EDの背景を観たところ、どうやらちゃんと最後までやる気があるように見られます。では、心配せずに楽しむとしましょうか――その前に、第一幕をちゃんと観ないとな。
……それにしても、あまりに気品がありすぎて、MXテレビの夕方6時半、という枠にはどーも似つかわしくない作品です。どの局のどの枠なら似つかわしいのか、と問われても困りますけど。
コメント