『帰ってきた時効警察』第二話 好きな理由よりも嫌いな理由の方がハッキリしてると言っても過言では無いのだ!

 総武銀座で働くNo.1ホステスのパトロンが殺害され、当のホステス・吉良深雪(銀粉蝶)が疑われるが、彼女は事件直後から行方をくらまし、15年を経過しても発見されず遂に時効が成立する。かくて霧山修一朗(オダギリジョー)が趣味で乗り出した。世間的には深雪の犯行と考えられていたが、霧山は死体の発見者であり、直後に一時的な記憶喪失に陥った深雪の娘・綺羅(市川実和子)が手懸かりを握っていると睨む……

 とうとう霧山の幻覚を見る域に達した三日月が素敵だ。

 それにしてもさすが三木聡監督、凄まじいばかりの小ネタの応酬です。何故かEmとか、客の無意味な「君はカエルだ」発言とか、どんでん=ティンパニーとか細かいところで笑わせてくれます。

 そして今回はミステリとしてもなかなか見応えがありました。アイディア自体はありふれたものですが、小ネタの中にからくりを埋め込んだ技は見事。謎解きのインパクトという点ではシリーズ屈指でしょう。あれは吃驚だ!

 だがしかし、せっかく謎解きで吃驚を埋め込んでおいたのに、エピローグで更に吃驚させてしまってある意味台無しにしてます。困ったことにそんなところまでがある意味『時効警察』らしくもある。参ったね、掘れてしまったが最後文句のつけどころねえやあ!

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