水曜夜に観るものがなくなってしまったので、とりあえずこれを拾ってみました。原作も読んでないのに。途切れなく堀江由衣分を自らに供給したいわけでもないのに。
犬神遣いの系譜を継ぐ川平啓太と、彼と契約するようこ。本来、破邪顕正を目的とする力を継承するふたりだったが、ようこは啓太にぞっこんで、啓太のほうは彼女をまいてナンパすることに躍起になり、力をやたらと無駄遣いしているのだった。
そんな思わせぶりな会話だけで引っ張り続けようとすんじゃねえー! 羨ましいぞ畜生!!
……違う。そういう話じゃない。こういうお約束を徹底的に踏まえた話作りは嫌いではない。ではないが……せっかくの笑いを生み出しうる間が全般に流れのせいで空費されているのが気になりました。ネタ振りはお約束であるが故に悪くないのですけど、呼吸のミスで損をしている。流れのなかで遊びを入れる――たとえば真面目な話をしているようこと仮名の脇でのたくっている啓太の様子などは効果を成しているのですが、肝心のコメディ部分ではややパワー不足に見えるのが残念。
……とは言い条、トータルではけっこう楽しかった。少なくともコメディに徹していることは評価できますし、ゲストキャラ・永沢のキャラクター性を活かした筋書きは笑いを旨としながらもちゃんと流れはまとまっている。声を当てたお笑い芸人のマイケルは、声優としては下手としか言いようがないのですけれど、このキャラクターにはけっこう合っていました。ちゃんとネタも入れてもらえたしね。
というわけで、思いの外ツボに嵌ってしまったので、次週以降も鑑賞しよーかと思います。『練馬大根ブラザーズ』にしてもそうですが、あんまし理屈を捏ねずとも楽しめる話も観たいものなのです。
……どうでもいいが、犬神って本当はそんな軽率に取り扱っちゃいかん定義なんだけどね。ここまで意味が違っていれば関係ないか。
コメント
タイトルに「裸」という単語が出ていた時点で、見たら負けだと思って録画すらしませんでした。
まあ、罠ですから。