沖縄・ベトナム・ロシアと遥かな旅を繰り返した物語は遂にパリへと到達。豪華客船上にある“赤い盾”本拠に戻ったデヴィッドたちは、エリザベータが途中からすり替わっていた事実が確認されたために隔離され、一方小夜は偽物のエリザベータに囁かれた事実に打ちのめされたまま次なる目的地を目指していた。始まりの場所、動物園へ。
……雰囲気はあるけど整理が悪くて乗れません。ようやく物語の核心部分が垣間見えてきたようですが、相変わらず暈かしすぎているのでどこに興味を惹こうとしているのかが解らない。シュヴァリエとかディーヴァに関する描写が、あらかじめ準備していたというより、泥縄式に提示されているように感じられるのが最大のネックです。このシリーズ、要素はとてもいいし、脚本家も粒が揃っているのに、構成で失敗している気がする。
作画・演出の質はここしばらくではいちばん手応えがありました。妙に凝ったアングルで独特の緊張感を齎したり、と工夫も充分――でも乗れないんだよなあ。いちおう見てはいますけど。
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