『Rec』第4話 ティファニーで朝食を

 共同生活をはじめた松丸と赤だが、お互い初めての経験に戸惑いっぱなし。そんななか、松丸が企画したキャンペーン活動が本格的に始まった。

 あれ、今回はいつもより常識的な作画に色遣い。特に意表を衝かずとも見られるレベルにあった、という点では、映像的には不満のない回でした。回によって映像のセンスが極端に違う、というのがシリーズとして正しいのか、という疑問は湧きますが。

 しかしとことん、作品の狙いに対して赤を演じる声優の力不足が著しい。CM用キャラクターのコミカルな演技やオードリー・ヘプバーンの台詞を真似た箇所はさておき、日常場面でのわざとらしさがひたすら耳につく。この作品に限っては、赤というヒロインを表現するためにはアニメ的な演技よりも、もう少しリアルな演技が求められるはずなのに、それが達成できていないという時点で完全に彼女はミスキャストだったと思います。新人を使うにしてももっと厳選すべきだったんじゃなかろうか。

 今回、ふとオープニングテーマを冷静に聴いてみたんですが、これのサビってコーラスとのバランスで聴かせるものであって、作品の本質である「声優の声を聴かせる」という見地からはかなり間違った作りだったように思います。たぶん、ヒロインの歌唱力を補うためにこういう手法を選択したのでしょうが……詰まるところ全部間違ってるんだよな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました