ドン・チードル二本立て。

 まだまだ日々やることがたくさんあって、踏ん張りどころではあるのですが、その一方でこれだけは観ておかなきゃ後悔するだろう、という映画が何本かあり、既に見逃してしまっているものも幾つかあるのが事実悔しくて仕方がない。でもって本日、とうとう我慢しきれなくなって、夕方に家を出て、これだけは押さえておきたいと思っていた二本を梯子してきました。

 まず一本目は日比谷シャンテ・シネにて、現在アカデミー賞にて6部門でノミネートを受けている話題作、『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本家ポール・ハギスのオリジナル脚本にして監督デビューでもある、ロスアンジェルスを舞台にした群像劇クラッシュ』(Movie Eye・配給)。詳しい感想は後日、このへんに

 で二本目は、主演のドン・チードルアカデミー賞主演男優賞候補になるなど高い評価を受けながら、様々な事情から日本での上映が行われず、ネット上で澎湃として公開を応援する運動まで湧きあがったこれもまた話題作、1994年に実際に発生した民族大虐殺と、その悪夢から千人を超える人々の命を救うこととなったホテル支配人の姿を描いたホテル・ルワンダ』(media suits×INTER FILM・配給)。こちらの詳しい感想もやっぱり後日、ここらあたりに

 もともと梯子が可能なスケジュールを見定めていたらいちばん都合が良かったのがこの二本であった、というだけでした。当初は、この組み合わせはさすがにハードすぎるかと思って別の組み合わせを求めるもなかなか見つからず、奇しくも二本揃ってドン・チードルが出演している、という一致もありましたし、何よりこの二本は劇場で観ておかなかったら絶対に後悔する、という根拠のない確信があったので、宿題はさておき出かけてきた次第。

 で、感想はというと――久々に、“映画”を堪能させていただきました、という感じ。どちらも極めて重い主題を扱い、決して充分なハッピー・エンドではないにも拘わらず余韻は快い。前者はフィクションであるがゆえの強みを徹底的に利用して厭味がなく、後者は実話であることの強みに寄りかかっていない。狙ったわけでもないのに、底に流れるものが一貫していたことも含めて、続けて観たのは大正解でした。重みに押し潰されるんじゃないかと危惧していたのですが、反対に燃料を補充してもらった気分です。

 ……しかし感想を書くのはどっちも大変そうだ……。

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