平日だというのに魚をありがとう!

 近頃は気づいたときに映画の上映時間を調べるのが癖になってます。把握しておけば、機会が出来たときにいきなり現地に赴くことが出来るから。で、今週のVIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズの予定を調べてみると、観ておきたかった映画のうち二本が、極めて効率的に鑑賞できるタイミングが存在することに気づきました。しかし、その時間帯に駆けつけるにはかなり早い時間に仕事の見通しが立ち、なおかつ短時間で仮眠から目醒めねばならない*1。いちおう頭にメモは残しておきながら、そのうちの一本だけでも今週の平日に観てくればいいか、と思っていたのですが。

 今日は、かなり早い段階で仕事の見通しが立ってしまいました。肝心のデータは明日になりそう、という話。で昼食後すぐに携帯電話のアラームを設定して仮眠を取ってみた。いつもより時間が短めだし、何せきのうの時点では体調もいまいちだったので、起きるのが億劫だったらそのまま休養してしまえ、と考えていたら、アラームであっさりと目が醒めた。それでもちょっと迷った挙句、観ずに後悔するなら観てきてやるわ、と意を決めて出発した次第。

 平日のこんな時間だから空いているだろう、と思いきや、土曜日のお昼頃ぐらいの人出がある。そういや今日は水曜日、レディースデーではないですか。カップルは無論、女性ひとりの客の姿も多い。ハシゴした二作品の両方に女性の一人客を見かける、というのは他の曜日ではあまりないことです。チケットカウンターの列も長めでしたが、到着時間を計算していたので、上映時間までに問題なく準備完了。

 一本目は、アメコミの原点でありその後の多くのコミックや映画に影響を齎した作品を『TAXI NY』のティム・ストーリー監督が映画化したファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(20世紀フォックス・配給)。オリジナルについてはまったく知らず、予告編や漏れ聞く設定のイメージからいささか不安を抱いていたのですが、なかなかどうして、深みこそないもののかなりスピーディな物語構成とすっきりした後味の、真っ当な娯楽映画になってました。詳しい感想は後日、このへんに

 終了後、エスカレーターで一階上にあるスクリーンに移動。飲物を買い直して入場すると、ちょうど一般のCMが終了し、映画の予告編が始まったところでした。この見事なまでのタイミングのために今日はわざわざ無理して来たのです。一般のCMは基本的に同じなので二度目は鬱陶しくなりますが、映画の予告編は同じ劇場でも作品の傾向や配給会社に合わせて違うものがかかるので、急いで駆けつける価値はあります。しかし――本日鑑賞した二作品で共通する幾つかの映画予告編のうち、一個がこれだったのは果たしてどんなもんなんでしょう。二本目は兎も角、『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』は小学生ぐらいの子供を連れたお母さんの姿もあったんですが、R-18の文字をどう感じたやら。危ないシーンは直接映してませんでしたが、それでもこういう作品は基本的に18歳未満の観客が入れない午後11時以降にかかる上映作品に限っても良かったんじゃなかろーか。

 まあそれはさておき、本日二本目の映画は、こないだ原作を読み終えたばかりのスラップスティックSF巨編銀河ヒッチハイク・ガイド』(ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)・配給)。原作の美味しいところはすべて残した上で、持ち味を活かした新たなモチーフも導入、そのせいで若干混乱していた箇所もありましたが、ほぼ完璧なかたちで映像化してました。ユーモアも振るっていて、インパクトという点では先行するSF大作『スターウォーズ episode III/シスの復讐』や『宇宙戦争』に勝るとも劣らぬ出来です。詳しい感想はこちらも後日、ここらあたりに。“魚をありがとう”のフレーズが頭を離れません。畜生サントラ買おうかなー?!

 いずれも期待以上ゆえ、非常に幸せな気分で帰途に就きました。でもやはり強行軍だったようで、ちと疲れ気味です。感想は一日一本ずつぐらいでゆっくり書き上げるとします。

*1:午後にいちどは仮眠を取らないと、夕方から就寝するまでのいちばん集中力が増す時間帯に使い物にならなくなります。

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