TBSの番組『爆笑問題のバク天!』のスペシャル版を見る。そして呆れる。
序盤はさておき、後半はまるまるふかわりょうが番組のADを口説こうとしているのをネタにした話。ふかわの扱いが酷いのは前々からなのでいいとして、敢えて容喙する理由がものすごーく不愉快だったのです。
この番組では開始当初からスタッフ間の恋愛は厳禁という鉄の掟があり、相手がタレントであっても同様、判明次第クビとプロデューサーが決めているから、というもの。問題はその掟の理由で、たとえばプロデューサーとADが付き合うと、ADがプロデューサーとの仲を笠に着たりする危険があり、廻りもそれを気にして職場の雰囲気を悪くするから、などという。……それは一方の立場がそれぐらい強くならなければ意味のない危惧でしょう。少なくとも全員番組のなかではそのプロデューサーの部下になるのですから、プロデューサー本人がきっちりと指導していれば済むだけの問題で、それをいちいち心配して予防線を引くという行為は、ただ単にプロデューサーが「私は無能です」と喧伝しているに過ぎない。だいたい、TBS全体でそのルールを敷いているなら兎も角、番組のなかでだけルールを徹底させたところで、たとえば編成局とか人事部とかの上層部とADが親しくなってしまったらルール自体が無効化されます。
恐らくは掟自体がふかわの行動をネタにするための動機付けにすぎないのだろう、と推測しています。が、ちゃんとフィクションであるという言い訳を視聴者にしなかった以上、こちらとしては真面目にそういう掟を敷いているのだと捉えます。従って、私には今日の特番は、プロデューサーの無能さだけをさらけ出す結果になったと判断して、今後そーいう目で見ることにします。
いやそれ以前にこの番組、視聴者からの投稿を基本に、部分部分で芸人たちのネタを絡めていくというスタンスだったはずなのに、最近はレイザーラモンHGや友近、それにふかわいじりにばかり執着して完全に視聴者を疎かにしているのが気になっていました。現在の作り方なら右手に座っている芸人の大半が不必要であり、それを未だに使い続けているのは、スタッフ同士の恋愛沙汰よりも遥かに質の悪い“馴れ合い”の産物にしか見えないんですけど、そう訊かれたらどう弁解するつもりでしょうこのプロデューサー。
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