本日の見出し

イマジナリー・デイ

 ほのかに本日鑑賞した映画の内容と絡むような絡まないようなタイトルの曲を選びました。パット・メセニー・グループ1999年、私が本格的に聴き始めた年の作品であるだけに、思い入れも一塩のアルバム『イマジナリー・デイ』のなかでも特に個性的な一曲です。全体にバラエティに富んだ楽曲構成となっていますが、この曲は前後のアルバム収録曲と並べてもかなり異質な手触り。ライル・メイズ(pf)の打ち込みをベースに吠えるメセニーのギターから受ける印象は、プログレに近いように思います。

 そういえば、ポール・ワーティコ(ds)脱退後にメセニーがどこかのインタビューに答えて、全篇この曲に近い印象のアルバムになる可能性を示唆していました。ちょっと楽しみにしていたのですけれど、結果は『Speaking of Now』でやや原点に立ち戻り、『The Way Up』でアルバムとしての限界に挑む格好に。それはそれで実にメセニーらしいのですけれど、この曲に近い楽曲ばかりに挑んだグループのアルバム、というのにも依然として未練があったり。もうやらんだろうなあさすがに。

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