もう恒例だと一行だけ説明を伏すのもめんどい週末の映画鑑賞。VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズでの九時二十分からの初回に充分間に合うように出発、十五分前には現地入り。
……窓口が酷いことになっていた。
六つぐらい並んでいるチケット窓口が完全に埋まり長蛇の列、奥のインターネット経由での購入者専用の発券機も凄まじい混みよう。どうも、九時四十分あたりから上映が始まる『電車男』舞台挨拶つきの回に殺到した観客の処理が滞っているらしい。こっちのほうが先に始まるのにー。加えて窓口上のパネルにはその日の上映スケジュールが表示されており、座席の埋まり具合を◎とか△で示して購入の時の参考にするのだが、こっちがまだ間に合うのか、とやきもきしているなか表示されているのはどう見ても昨日以前のスケジュール。ようやく購入して、作品のかかっているスクリーンがある上の階に赴くと、今度待ち受けていたのは売店の列。空いているレジを使って処理しようと考える人間はいないのか? そもそもこんなに混雑するのを予め避けるために全席指定やインターネット購入を推進していたんじゃないのか? 殺到する人数の予測が出来るんだからもっと気を配れよー。しまいには買い物を済ませていない人間がまだいて、本編まで若干の間があるのにさっさとスクリーンの扉を閉めてしまう。何を考えているのだ君たちは。折角今回は予告編までたっぷり楽しもうと思ったのに、観られたのはもう慣れてしまった『ザ・リング2』の終盤だけでありました……
……とまあ憤りはさておき、今日鑑賞したのはジュリアン・ムーア主演、自分の周囲から我が子の記憶が忽然と消えていくという怪事に遭遇した女性が真相解明のために奔走するスリラー『フォーガットン』(UIP Japan・配給)。例によって『シックス・センス』と対比させた広告から期待させられるような目覚ましい結末ではなく、その意味では拍子抜けでしたが、そんだけ頭から湯気を立ちのぼらせていたことを途中でほとんど忘れていたぐらいですから、滅法面白いのは確か。でもオチがあるならそれを楽しみにしたい、という方のためにあとで記す詳しい感想でもなるべく勘所は避けて書くつもりですが、そういう点で過剰に期待せず、スピーディな展開と心理描写を楽しむのがいいと思われます。今日はこのあとふたたびお出かけの予定があるので、詳しい感想は例によって明日以降、このへんに。
観賞後、階下に降りてみると、到着時の混雑はいったいどこへ、というガラガラっぷり。却って多すぎる従業員があちこちでお茶を引いていたのでした。……なんだかなあ。
コメント
人員配置ってのはホント、難しいんですよ。
賢い人はいかに客が均等に来るように人心誘導するかちてあ戦略に気を配るんですが、それを直観的にできるのはごく一握りの人間だけです。しかも、大抵はその作戦に論拠がないと上に却下されて、惰性でダラダラになるもので。
誤字した。「人心誘導するかという戦略」ですね。訂正。