ある映画マニア誕生の軌跡

 今年に入ってから、Excelを利用して観た映画のタイトルと鑑賞した劇場、付帯イベントの有無などを記録している。日記やホームページの感想にもそのくらいのことは記録してあるのだが、たまーに参照する必要が出てくるし、備忘録の意味合いもこめてつけるようになった。当初は昨年のぶんから今年観たものぐらいで充分のつもりだったのですが、ふと思い立って他の年の分もデータを取ってみることに。

 このホームページの過去の日記を御覧いただくと解ると思いますが、昔は本当に映画を観ない人間でした。嫌いではないけれど劇場まで駆けつける気にはならない、という質だったので、出かけるのは大抵本業絡みか、どうしても劇場で観たいと思ったものだけ。本当に昔は全然観てなかったんだよなー、と思いつつ改めて調べてみて、自分で愕然とした。

  • 1998年 1本
  • 1999年 3本
  • 2000年 4本
  • 2001年 47本
  • 2002年 92本
  • 2003年 99本
  • 2004年 102本
  • 2005年 53本(今日現在まで)

 2000年と2001年のあいだに何があった?!

 まず1998年にたった1本だけ観た映画は、『踊る大捜査線 THE MOVIE』でした。もしかしたらほかに観ているかも知れませんが、実はこの辺は日記などもつける習慣がなかったため、購入記録のなかから映画のプログラムと記載されているものを検索して引っ張り出しているので、プログラムを買ったことを記録していなかったらお手上げという状況。尤も、このときから記念にプログラムを買う、というのを自分内ルールに制定したので、プログラムを作っていないという作品以外はこの方法で調査可能。だいいち年にひと桁しか観ないような人間が、プログラムも発行していないような作品を観ることはまずないだろー。

 1999年に観たのは『鉄道員(ぽっぽや)』、『ホーホケキョ となりの山田くん』、『シックス・センス』の3本。うち、『シックス・センス』はその後の変貌への布石となっている気がします。記憶だと、このうちひとりで観に行ったのは『ホーホケキョ〜』だけ。2000年の4本は『アンナと王様』、『ファイト・クラブ』、『ホワイトアウト』、『ホワット・ライズ・ビニース』。うち3本が20世紀フォックス配給、というのが象徴的です。このうちひとりで観に行ったのはやはり『ファイト・クラブ』1本だけ、しかもそれが有楽町スバル座だったことも記憶している。どうもこのときからあのシートが厭だったらしい。

 そして、弾けたのは翌年の2001年。1月はこれも多分に付き合いの要素が濃かった『シックス・デイ』のみですが、2月は毎週末に『クリムゾン・リバー』、『アンブレイカブル』、『ペイ・フォワード[可能の王国]』の3本を観ており早くも習慣化の兆しが窺えます。このあと4月には5本、5月に4本、6月に6本と着実にペースアップしながらもその後しばし沈静化したのですが、10月・11月に6本、そして12月に7本に到達、これ以降は2002年の8月を除いて6本以下になることはなくなりました。

 どうやら2001年の年頭から春あたりにかけてミステリ系含め観たい作品が相次いで公開されたことがそもそものきっかけになった模様。この頃から贔屓にするようになった俳優ベニチオ・デル・トロの出演作が、アカデミー賞助演男優賞受賞の弾みもあってか、この半年のあいだに『snatch』、『トラフィック』、『誘拐犯』と一気に公開されたのも大きいのでしょう――年に一本来るか来ないかが常態化してしまった今となってはなんか遠い昔の話のように思えますが。『シン・シティ』の日本公開はいつだー!

 なお、今年に入って更に箍が外れてしまったようで、2月以来4月まで10本を切る月がなく、今月も現在9本なので記録継続はほぼ確実。どこまで行くんだこの馬鹿は。

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