2月17日の映画鑑賞のあとの話。
この日、映画鑑賞のあとの昼食はここにしよう、と心に決めていたのは、麺屋翔 みそ処でした。基本的には味噌ラーメン好き、そしてここの本店の味は、短期間で撤退してしまった御徒町店で確認しており、ここの作る味噌ラーメンには非常に関心があった。
ただ、私はふだん、映画鑑賞を基準にラーメン屋巡りをしているので、西口方面にあるここのお店は微妙に遠くて、ちょっと気が引けていたのです。
しかしこの日、移動は電車、そして映画の終映がお昼ちょっと前で、うまく移動すれば混雑する前に辿り着ける。そこで思い切って、足を向けたのです。
……臨時休業でした。
あとで調べてみたら、SNSでは休業の予定をちゃんと発信していた。確認しておかなかった私が悪い。
ではどこに行くか、とスマホで地図を眺めると、同じ通りを進んだところに、麺屋翔の本店がある。御徒町ではけっこうお気に入りだったのに、あっという間に撤退してしまって、食べる機会がなかったのも事実なので、せっかくだから、と立ち寄ってきました。
いただいたのは、軍鶏醤油ラーメン……これもあとで調べて気づきましたが、実は注文したのと違っていた。
私は特製軍鶏醤油ラーメンを券売機で購入したのですが、なにかの手違いで、特製ではないほうが出てきてしまったらしい。如何せん、この西新宿本店は初訪問で、特製のつもりで普通の軍鶏醤油を頼んでしまったのかも、と思い、そのまま受け取ってしまったのです。特製は通常の軍鶏醤油より450円高いのですが、券売機に紙幣を入れる際、千円札がやけに厚く感じて、これは1枚か2枚か、と思案しつつそのまんま投じて、投入額が2000円と表示されたのを確認、そのうえで特製軍鶏ラーメンのボタンを押し、お釣りの550円を回収しているので、間違いなく特製を購入しているのです。このとき、レシートか領収書を発行する方法が解れば取っていたはずで、それが証拠になったんですが……やっぱし、ラーメン店でもレシートや控えを取っておくのは必要だよ、うん。
ちなみに食べているときはそんな違和感は忘れていたので、味は素直に評価します――間違いなく美味しい。
御徒町店で軍鶏塩ラーメンのほうは食べたことがありましたが、醤油も実に丁寧に出汁を取っていてスッキリとした味わい。油もありますが、クドさはなくず~っと啜っていられます。醤油ダレの味はそこまで個性を主張せず、いい具合に出汁を引き立てている。
麺はストレートの中細。私の好みとは違いますが、この済んだ口当たりと程よいコクのあるスープだと、やたら絡むよりはしっとり纏ってくるくらいのこのストレート麺が合います。細麺よりはちょっと太いお陰で、適度な弾力があり、小麦の優しい甘みも感じられるので、ラーメンとしての充実感も豊かです。
具材はチャーシュー2枚とメンマ2本に薬味として九条ネギを散らしてある。割とシンプルなんですが、チャーシューとメンマの主張が思っていた以上に強い。たぶんチャーシューは素材か、仕込み方が違うものをひとつずつ添えてあります。1枚は噛み切るのがちょっと大変なくらい歯応えがあり、ムチムチとした肉の風味が強い。対してもう1枚は解れやすく、脂身やタレの味わいが程よく染みこんでいる。個人的には後者のほうが好きですが、1杯のなかで2種類の食感と風味が楽しめるのは嬉しい。調味料で味変をしなくても、このチャーシューと、歯応え強めのメンマだけで充分な変化とアクセントがあり、最後まで美味しい。
ちなみにお品書きには和え玉もあって、麺を食べ終わったあとに投入して更に楽しむことも出来るようです。基本的に食の細い私はやりませんが、普通の量では物足りなさそう、という方はこちらを試してみてはいかがか。
お店を出たあとでどーしても気になって、ネットで検索して誤りに気づいてしまったため、しばし悩んだ挙句にお店に戻って差額分を返金してもらう、という成り行きで、ちょっとお互いに微妙な印象を残してしまったのが悔やまれます。御徒町店と変わらず、いや本店だけあってあちらよりも美味しい、と感じたので、いずれ必ず再訪します……まずはみそ処のほうを訪ねてみてから、ね。
……何にしても今後はやっぱり、可能な限りレシートや領収書などの注文控えを取ることと、実際に提供されたメニューの撮影は、ブログで採り上げるか否かに関わらず実施するべきだ、と痛感しました……今回は追求されることもなくすんなり差額を戻してもらえましたが、最悪、要らぬ揉め事に発展しかねないし。今後もラーメン屋巡りを続けるためには、たぶんこれは大事。
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