最近、透析があんまし長時間出来ません。
時間が取れない、というのではない。透析をするとき、この数字がこれ以上、これ以下になったら、続けるより終了した方がいい、という基準があって、思ったよりも早くこの基準に達してしまって、切り上げることが増えてきてます。
問題は恐らく、除水のスピードです。透析患者の場合、その日、食事などで摂取した水分は、透析中に抜かないとどんどん身体に溜まっていくので、始める前に体重を測定して抜いていくのですが、どうも最近、このスピードを自宅の透析装置で設定する最速にしてしまうと、限界が早く来る傾向にある。
クリニックの医師いわく、私のようにほぼ毎日、きちんと透析を実施しているひとは、腎臓が普通に機能しているひとと同等の排泄が出来ていることになるため、必ずしもドライウェイトを厳密に目指さなくてもいい、というのが解ってきたらしい。実際、昨晩も、金曜土曜に少々食べ過ぎた分がまだ残っている状態で、ドライウェイトから2kg近く上回っている段階なのに、血圧がだいぶヤバい数字まで下がってしまったので、予定より30分早く切り上げてしまいました。実際、透析をしただけで、身体は概ね楽になっていますから、私も無理をせず、適度にやめることにしてます。
しかし、こんなことを繰り返してるうちに、最近、「あ、もうそろそろ限界かも」というのが、数字を見なくても確信できるようになってきました。
血圧が低下してくると、少しボーッとしてくる、という兆候もあるんですが、実はそれよりも先に来るのが、右腕。透析を実施している左腕は、猛スピードで血液が行き来しているせいかそこまで影響はないのですが、右腕がやや重くなってくる。そういうときに血圧を測ると、だいたいもう、透析を終えるべき基準に近づいているのです。
……けど、それで別に便利になるわけではない。血圧の低下を抑えるには、除水速度を下げる、という方法がありますが、当然その日の除水目標に届くのに余計な時間がかかるので、その日は引き上げてしまう方を選んでしまう。で、それで引き上げたところで、下がった血圧はすぐに戻りませんから、気怠さがしばらく続いてしまいます。
そろそろ、除水量よりも、その日の体調に応じて最適な透析を実施できるようになりたい……けど、除水量と速度、血圧との因果関係は法則通りにはいかない。透析開始前に血圧が高めだから安心して最速で除水しても、急激に下がってしまうことはあるし、血圧は低め(ただしCMなどで主張する高血圧の基準値より高い)だけど除水速度を速くしても、予定まできっちり除水して透析を終わらせることが出来たりする。
まあ、自分で判断してやってても、月にいちどの診察で異常が確認されてるわけでもないので、試行錯誤しながら続けるだけです。やらなきゃ大変なことになるし、少しでもちゃんと透析していれば身体はとっても楽だし、だったらちゃんと透析するだけです。
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