《蛭児》による修理固成は、いよいよ最終段階に突入した。突如発生した集団自殺に世間が騒然とするなか、捕らえられた興玉たちの前で、儀式が始まる――
ちなみに私、何か言及することが決まってるものがあるとき、その記事のスラッグとか、必要になるタグとか、必要なものを予め用意することがある。今回、この記事の大枠を最初に用意したのは、11月27日の深夜でした。楽しみすぎだろ私。そして、ここに追記しているいま現在は12月12日――案の定、我慢できずに観ちゃったよ。ちょうど、薬の仕分けがあって、入力作業は出来なかったし。
最後まで来てもまだ波乱の連続で、まったく目が離せません。私もあっちこっち翻弄されまくりましたが、ただ、いちおう言わせて欲しいのは、最終回序盤の事態はちょっと予測していたのと、最終的な《蛭児》の正体は当てていた点。前者は、これまでの経緯を考えれば当然だし、後者についてはちゃんと伏線がありました。まだ観てないひと、これまでのエピソードを振り返って推測すれば辿り着くぞ。
めまぐるしい展開にも惹き込まれますが、今回はアクション的にも見せ場が多い。また特殊な戦い方をする人が出てくるし、クライマックスの意外な肉弾戦も、そんなに大きな趣向を使ってないのに魅せられる。この作品、ちゃんとアクション監督がついていて、これが最終話でもしっかり効いてます。
それにしてもこのクライマックスは、およそ壮大な神々の戦いとは思えないくらい舞台も人員も絞られてました。しかし、そこで神々の駆け引きとドラマを織り込んじゃうのがこのシリーズらしい。これまでの興玉や雨野の言動、関係者のドラマまでも絡みあった展開が実に熱い。
切なくも快いラストで、満足度も高い。ほんとーに、想像していたよりのめり込んでしまった。あの結末なら、続篇もいけると思うんですが、どうだろう。
とりあえず、少しほとぼりが冷めたあと、年末年始のな~んにも観る番組がない日とかに、頭から観直します。
……で、地上波にて再鑑賞したあとに、ここから追記してます。やっぱり隠されていたドラマがいいなー、と思う一方で、今更ながら気づいた。
怪我、治せるはずなのに、治してもらってないのがいる。
誰かさんがちょっと意地悪をした、とも読み取れて、ニヤリとしてしまいました。
そして改めて、まだ続き作れるよな、と実感。ラストシーンを受け継いで、新たな脅威の出現に繋げるのはもちろん、あの熱いドラマの延長戦も描けるはず。出てきても不思議でない神々も観てみたいし、個人的には、第7話以降で使われなくなった、様々なオカルトモチーフを絡める趣向を、改めて活かした事件を見せて欲しい。このドラマの発想、まだまだ掘り下げられると思うの。
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