基本的に、祝日に出かけるのはあんまり好きではありません。自由業なので平日に出かけられるのに、あえて混雑する休祝日に出かけるのが自分でも腑に落ちないのです。
しかし今週は、急遽予定が発生したり、母の都合によって調整したりした結果、どうもこの月曜日が映画鑑賞にいいタイミングらしい。しかもちょうど、気になって仕方のなかった映画がかかっている。『孤独のグルメ』舞台挨拶から帰宅し、短い昼寝から目覚めて朦朧としているあいだに、決心してしまって、気づけばチケットを確保してました。満席近かったけど、私好みの席がまだ空いていたのにも後押しされてしまった。
朝から出かけたのは、TOHOシネマズ日比谷。冷え込みがやや落ち着き、バイクでも良さそうだけど、駐車場が埋まっていると一気に慌ただしくなるので、今日も電車で移動。バイクを駐める場所、もうちょっと確保したいなー。
鑑賞したのは、昨年にゴジラ公開70周年を記念して始まったリヴァイヴァル上映企画《ゴジラ・シアター》が好評を受けて2025年も延長、その今年1本目となる作品。海洋博を控えた沖縄で繰り広げられる陰謀と怪獣バトルを描く『ゴジラ対メカゴジラ 4Kデジタルリマスター版』(東宝配給)。
小さい頃、ゴジラは好きだった覚えがあるんですが、たぶん映画やストーリーより、幼年誌やいわゆる“大百科”で綴られるギミックが好きだったのでしょう。たぶん、この映画本体はいちども観てない。
……まあ、古いことを脇に置いても、色々とアレな映画です。既にゴジラは他の大怪獣とも結託して人類を守るヒーローとして定着している頃だったはずですから、登場人物がゴジラ慣れ(なんだこのフレーズ)してるのは良しとしても、皆様雑だし、地球規模の危機のはずなのに、最終的に物語としてはやたらと狭い範囲で終わった印象をもたらすのもモヤッとします。
何より、大怪獣たちの動きやファイトシーンがもう火薬ありのプロレスです。最初の動き、なんであんなワッキワッキしてるんだ、というところから始まって、なんかずーっと人間っぽい。近年の、モーションキャプチャを駆使して、より形態と生態に見合った動作を再現する、という方向性とかけ離れすぎてて、いっそ新鮮です。子供っぽい、と切り捨てるにば楽しすぎる。
そして“昭慶爆発”……『宇宙家族カールビンソン』で登場するこのフレーズの意味がやっと解りました。確かに、爆発の迫力は先週鑑賞した2作と比較しても激しい。レトロ感の増した美術とか、チープとも言えるけれど、もはやここまで含めて味。
様々な点で近年の作品と比べるべくもないけれど、比べる意味などなく、この時代の空気とスタイルを色濃く反映した作品。少なくとも、ゴジラはこうやって生き延びてきたのは確かなのだ。
余談ですが、きょう鑑賞したのはTOHOシネマズ日比谷のスクリーン10……実は、オープン7年近くでようやく全スクリーンコンプリートしました。
……早々にコンプリートしよう、と思って、映画鑑賞の記録でスクリーン番号をチェックしてたんですが、10だけず~~~~っと消えなかったのです。オープン前は機体が大きかったけど、いざ現物を見たら、正直、訪れる楽しさの乏しい映画館なので、積極的に利用する気が起きなかった、というのが大きい。
『爆笑問題withタイタンシネマライブ』はここがいちばん利用しやすいし、他にも今回のようなイベント上映をぽつぽつ実施していることもあって、何だかんだで年10回くらいは訪れているものの、スクリーンぜんぶ制覇する、なんて考え方で訪れてはいなかったので、こんなに時間がかかってしまった。っていうか、ちゃんと「ここではまだ観てない」と記録してる私がヘンなのか。
昼食は、ひとまず東急プラザ銀座の10階へ赴き、つるとんたんがスムーズに入れるようならそっちに――と思いましたが、整理券の発券機に列が出来ているのを見て、即断念。焼きあご塩らー麺たかはしへと移動。ここはどこの支店も比較的スムーズに利用できるので、最近重宝してます。特に銀座界隈は、ラーメンアベニューがなくなったことで、選択肢が減っていたので、ものすご~く有り難い。
『ゴジラ対メカゴジラ(1974)』恐らく初公開時のポスターイメージ。ゴジラ公式Xのポストから引用……問題があれば消します。
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