0時になった直後くらいに、我が家のもうひとりの飼い猫、メイが空に旅立ちました。
3年半ほど前に先立ったサツキとともにやって来て、実に18年と9ヶ月。もう少しで生年も19年になるところでした。
人間の食べるもの何にでも好奇心を示したサツキに対し、メイはひたすらカリカリ限定、缶詰の餌さえ口にしない徹底した偏食ぶりが奏功したのか、思っていた以上に長生きしてくれました。
ただ、もともと食が細いこともあってか、だいぶ前からかなり痩せていました。もっと肉をつけさせたくても、なにせ必要以上に食べようとしない。それでも、餌が欲しい、とかそこに座れ、とかニャーニャーと騒いで要求して、ずっと元気だったのです。
様子が変わったのは今週月曜日です。
前日までは餌もガツガツ食べていたのに、朝、私と母が起きてみると、あちこちに白い嘔吐のあとがある。動くのが億劫なのか、横になってばかりいる。
火曜日には、ちょっとした移動もえっちらおっちら、といった風情で、ここ数年は居場所にしていた私の部屋から出て行くことも出来ない。水も飲まないので、さすがに体力をつけないと、とふやかした餌を口許に近づけてみたりしても、もはや食べる気力もない。撫でてやると、鬱陶しそうにちょっと場所を移動する気概はあるのに、どんどん移動距離も短くなっている。
そのあたりで覚悟はしていましたが、昨晩、日付が変わる少し前から呼吸が荒くなり、15日に変わるのを見届けたみたいに、息を引き取りました。
幸い、母もまだ起きている時間だったので、知らせて二人で埋葬の支度だけしておきました。
正直なところ、このところず~っとガリガリでしたし、17年を超えたあたりで、もういつ亡くなってもいいよう、覚悟はしていました。なにせ年がら年中寝ていた子なので、眠っているあいだに気づかずに逝ってしまうように思っていました。
だから、ちゃんと最期を看取らせてくれたのは、気ままなこの子が最期に見せてくれた気遣いなのかも。お陰で、姉妹ふたりとも看取ることが出来たよ。うちの初代の子は、体調を崩していたのをずっと面倒見ていたのに、いつの間にか息を引き取ってしまったのが心残りだったのです。
今日は母が仕事で夕方まで忙しいため、午前中に私ができる範囲で支度をしておいて、どちらも予定が入っていない明日、ちゃんと弔うことにしました。なにせ調子を崩してからあっという間の出来事だったので、もうちょっと名残を惜しみたい。寒いだろうけれど、木曜までは保冷剤を抱いて休んでもらいます。
……ちなみに、この前の項であんなタイトルの本の感想をアップしたのはただの偶然です。ネタにするような用事はなかったので、ストックしてあった記事のいちばん古いものを予約投稿しただけなのよ。
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