猫のいない日々のはじまり。

 本日、メイのお弔いを済ませました。用意をちゃんとしていたので最後はあっという間です。
 というわけで本日から完全に、家の中に猫がいない日々のはじまりです……が、早速なんか、張り合いがない。
 四六時中寝てばかりだったとはいえ、猫にも猫の生活リズムがあって、日々の行動の端々に見えていたそれが抜けただけで、欠落感が著しい。夕食のあと、階段を上がっていくと頭上から鳴いてくるとか、透析中に私の膝の上に上がってきたり母の横にひっついていたり、就寝前に排泄の始末をするとか、何か行動するたんびに鳴いていた子が急に――それこそ日曜日まではそれまで通りだったのに、月曜日からこうした行動がなりを潜め、水曜日には消えてしまった。
 猫絡みのものなら写真とかグッズとかはいっぱい転がってるけど、やはり生きて、ちゃんとその子らしく活動している気配がないのは、だいぶ寂しいのです。

 とはいえ、しばらくは慣れるしかない。
 もともとメイが存命中から、子猫くらいなら受け入れられないか、と機会があるごとに母と相談していました。しかし、メイはもともと非常に臆病で、だいぶ晩年になるまで、来客の前に姿も現さなかったような子です。パワーが有り余っていた姉妹のサツキが先に旅立って、ようやく伸び伸び暮らしていたメイに、またストレスをかけるのも悪い、と断念してきた。
 なので、メイが亡くなったいま、いつでも受け入れは出来る――とは言い条、そうなれば今度は、受け入れる子の気持ちを尊重せねばならない。あっちこっちに先輩猫の気配が残ったままのところでは、たぶん居心地が悪いだろう、と考えると、やはりすぐに受け入れるのも考えものです。
 また、こっちに態勢が整っていても、縁というものもある。既に譲渡会の情報も調べたりしていますが、こういう催しを実施する側の考え方には理解できるものの、受け入れるこちら側のスタンスとそぐわない部分もあって、やはり別の形で縁を待つべきなのかも、と思い始めています。

 そういうわけで、当分はメイやサツキのことを思い出しつつ、猫のいない日々を過ごします。
 ……うちの界隈には地域猫もけっこういたんですけど、現在把握しているのは2匹だけ、どうやら両方ともうちに餌を食べに来ているらしいのに、1匹は気難しい上に高齢で我が家までの移動が億劫になったのか顔を見せることが減ったし、もう1匹は、着ていることは確実だけど私は1回ぐらいしか顔を見たことがない。地域猫になった子は基本、家には居つかないものだけど、せめて構わせろよ君ら。

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