3匹目の猫さんが来ました、が。

 まだ、家に来た気がしません。
 亡くなった前の飼い主さんからお預かりする3匹目の名前は、チコちゃん。そもそも、母がもらい手を探していて、前の飼い主に託した、という経緯があったため、この子を引き取ることは最初に決まっていたのです。だから、待望の対面でした。
 しかし私は、来訪の瞬間に立ち会えませんでした。仲介してくれた方々が連れてきたとき、私は所用で出かけていたのです。帰宅すると、マリちゃんもなっちゃんも最初に入ってもらったケージの中でうずくまり、ずっと身構えている。
 前の飼い主さんが亡くなって以来、ず~っと押入に引きこもっていたくらいで、そもそも臆病な気質であることは聞いていましたが、うちに連れてこられる前、仲介者さんが獣医に診せて体調などの確認をしてもらったところ、唸りはするけれど、手を出すどころかはっきりと威嚇もせず、ほとんど抵抗もしなかったそうなので、そもそも優しい性格なのだろう、という見立ててでした。
 実際、ずーっとうずくまっているけれど、名前を呼ぶと情けない声で「にゃー」と返す。うっかり引っかかれてもいけないので、手を出さず、ときどきそんなふうに呼びかけていたら、だんだんこわばりが抜け、反応する声も柔らかくなってきた。
 ただ、困るのは夜です。ケージから出すのはいい、けれど、長い夜の間に、まっっったく解らないところに入り込まれ、そこで馴染まれてしまうと、もう顔を合わせることもなくなるかも知れない……まあ、こちらとしては、最後まで面倒を見るのが使命ですから、最悪そうなっても仕方ない、と割り切ってはいますが、出来れば顔は見たいし、可愛がってあげたい。
 そういうわけで、マリちゃんが来た最初の日と同様、とりあえずケージの扉は閉めたままにさせてもらいます。餌とお水はケージに入れられた――入口付近に寝ているチコちゃんの頭越しに奥へと置いても、抵抗はおろか逃げ出しもしなかったので、既にだいぶ落ち着いてきた気はしますが、もうちょっと空気に馴染んでもらうため、そのまま。で、明日の朝にケージを開け、改めて様子を見ます。
 写真は撮りましたが、そんな感じでうずくまっている姿しか撮れてないので、今日はやめておきます。リラックスした姿が収められたら、お披露目しようかな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました