スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス、って書きたくなるよね。

 色々詰まってるけどこれだけは最優先で観る、と決めたので、本日は午前十時の映画祭15を観に行きました。
 先週末からの天候不順がまだ続いていてどんより空。しかし行き先は今回もTOHOシネマズ日本橋、最近ここには電車でしか移動してないので、あまり関係はありません。
 鑑賞した今コマの作品は、ディズニーの実写映画初期の名作、不思議な力を持つ家庭教師が、厳格すぎる一家に大きな変化をもたらす様を、アニメーションを合成する形で空想的に描いたミュージカルメリー・ポピンズ』(ブエナビスタ初公開時配給)
 名作であることは確かなんだけど……寝不足で観るもんじゃなかった。ずーっと眠気と戦ってました……具体的には、絵の中に入るくだりから。
 なにせイマジネーションとテクニックが詰め込まれているけど、シーンとシーンの心理的連携があんまし出来てないので、どうも気が逸れてしまう。特に絵の中に入り、アニメーションのキャラクターと実写が一緒に歌い踊るシーンは、技術のためのシーンに感じてしまって、どうもしっくり来ない。そもそもあなたたち、子供たちを散歩させてんだから、せめて目は離すなよ。
 ただこの映画、21世紀になってから製作された、舞台裏をもとにした映画『ウォルト・ディズニーの約束』と併せて考えると、実は本当の軸は子供たちの父親バンクス氏だったのが解る。そして、そのつもりで観ると、やっぱり映画としても、終盤こそが真価なのです。生き生きとした子供たちと対照的に、すべて自分の思惑通りにならないことに困惑し動揺するバンクス氏と、その変化こそがいちばん大事なのです。ぶっ壊れたようにも見えますし、ある意味そうなんだけど、それはいったい誰が求めていたか。そしてこの過程を経て、物語が締めくくられていることも重要。
 いま観ると構成、物語としての緻密さに欠けている印象ですが、ミュージカルパートのクオリティ、当時としては先鋭的な趣向を用いた映像は魅力的。映画史における意義もあって、たぶんいつまでも名前の残る作品でしょう。

 鑑賞後の昼食は、今回も日本橋ふくしま館です。現在、イートインに出店しているのは、最近老麺まるやに次ぐお気に入りである坂新。夏らしく、冷やしラーメンがメニューに入っていましたが、私はいつも通りに肉そばを注文……この数日は気温が落ち着いているせいか、見たところでは、冷やしラーメンを注文しているひとよりは、普通の支那そばを頼む人のほうが多かったような。
 なお、週末にはまた老麺まるやが来るようなので、そのあたりにまた訪れるつもりです――もしかしたら映画鑑賞抜きで。

TOHOシネマズ日本橋、スクリーン2入口脇に掲示された『メリー・ポピンズ』午前十時の映画祭15上映当時の紹介記事。
TOHOシネマズ日本橋、スクリーン2入口脇に掲示された『メリー・ポピンズ』午前十時の映画祭15上映当時の紹介記事。

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