春頃まで、毎月末の週末くらいに赴いていた墓参りが出来てません。もともと、父は間もなく10年、兄に至ってはもっと長いこと経っているので、そもそもそこまで頻繁に墓参する必要もないのですが、ドライブがてら、そして行きつけの蕎麦屋に寄り道する理由として、欠かしていなかったのです。
が、この夏は疎かになってしまっている。母が今年から手伝っている職場が色々あって手が足りず、当初の予定より頻繁に出かけねばならず、だいぶ疲れていたことも大きいですが、単純に、暑すぎてその気が起きなかった、というのもある。
墓参り自体はいいのです。さすがに命日の前後、父は10月で兄が12月だったため、その間くらいには出かけるつもりですが、気になるのは行きつけの蕎麦屋の方です。ずっと手伝っていた下の娘さんが亡くなり、高齢となった女将さんが基本はひとりで切り盛りしていて、半ば女将さんの元気のために継続しているような趣がある。あんまり無理はしないでほしい、と思いつつも、その分だけ、顔を見に行かないと心配になる。
母はやっぱりお疲れの様子なので、今週、どこかのタイミングに私ひとりでお邪魔してこよう、と決心し、今日ようやくバイクを出しました――バイク自体も久しぶりだし。お店を休んでいたとしても、そのときはそのとき……本当に閉まってないのか確認したかったし。
お店が近づくと、心配するまでもなく、駐車スペースにお客のものらしき車の姿がある。安心して、駐車場の端っこにバイクを突っ込んで入店――ここは敷地の形が斜めになっていて、端っこに車は駐められないけどバイクなら歩道にはみ出さない位置に納まるのを知っているので、バイクなら気兼ねはないのです。
営業はしていたけれど、厨房には上の娘さん、ホールは顔馴染みの男性(たぶん娘さんどちらかの旦那さんではないか、と考えてますが確認したことはない)がいて、女将さんの姿はない。一瞬心配になったものの、どうやら法事で留守にしているだけだそうで、元気なご様子。安心しました。
心置きなくお蕎麦を注文する。道々考えて、今日はとろろ蕎麦にしよう、とお願いしたら、今日は既に切れてしまったそうなので、鴨せいろに切替。どっちでもいいのだ、美味しいから。
食後、お互いのお母様によろしく、とご挨拶しあって、帰宅。本当に寄り道もなく、ただ蕎麦屋に行くだけのお出かけでした。バイクならさほど時間もかからないんだから、ひとりでもっとこまめに出かければいい、とも思うのですが、なにせ平日はご近所の常連さんで賑わっていることを知っているし、女将さんに無理をさせない態勢なので、どうしたって提供が遅くなる傾向にあり、移動に時間はかからなくても、食事の時間を余計に見繕う必要があるので、やっぱりタイミングを見計らわねばならないのです。でも、もっと顔を出すようにしよう……向こうも気にしてくださってるようだし。
健勝のようで何より。

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