出演者に迷惑をかけないでね。[レンタルDVD鑑賞日記その958]

心霊曼邪羅31(Amazon.co.jp商品ページにリンク)

 8月21日に、2021年10月リリースの『心霊曼邪羅31』を鑑賞。自主映画の撮影中に記録された奇妙な現象《亡者の伝言》、興信所の職員が依頼によりある人物と接触した際、記録として撮った映像に不可思議なものが映りこむ《憑霊寄生》、情報商材の宣伝動画の怪異を掘り下げていくうち、他にも奇妙な映像が発見される長篇《誘惑の罠》など、全7篇を収録。
 もうあんましレベル上がんないな、と思いながら、なんで借り続けてしまうのか……月額レンタルで借りてない怪奇映像で、まだ観られそうなのがだいぶ限られてきてる、というのも多い。これよりも辛い作品があるのも事実なのだ……。
 のっけから酷いこと書いてますが、あんまり煩いことを言わなければ、ホラービデオとしてそんなに悪くはないのです。
 引っかかるのは、全般に安易であること。冒頭の《赤子鳴》は、怪異の中心にいた人物の行動がきっかけとなっていた、という成り行きですが、原因と映像のリンクがあまりに安易すぎて、ちょっと失笑してしまいます。同様のパターンは他の怪奇映像のシリーズで観たことがありますが、たぶんいちばん安易。
《廃ボーリング場》と《憑霊寄生》はシチュエーションこそ違えど怪異の現れ方が似たり寄ったりですし、《亡者の伝言》と《佇む霊魂》も本質的には一緒。このペースでリリースしているなら、同系統の映像を収録するのは避けろよ――とは《心霊闇動画》シリーズに対してもさんざん思ってましたが、リリースのペースが速い作品ほど陥りがちな罠なのだろうか。解せぬ。いずれも、消える、映らなくなるタイミングが解らないので、後ろからパネルみたいなのを出す、なんて初歩的な仕掛けでも撮れそう、と思えてしまうのも問題です。そこはせめて排除して欲しいのよ。
 前後篇に分割された長篇《誘惑の罠》は、いわゆる情報商材詐欺の広告映像を撮っているときに記録された怪異と、周辺の奇妙な体験や新たな怪奇映像。これも映像そのものに現れる怪異はだいぶ有り体だし安易なんですが、背景となる事実や展開には若干リアリティがある。実際に、こういう商売のやり方があってもおかしくない。
 とはいえ、巻末に収録された映像はさすがにちょっとやり過ぎ、という気がします。あの状況で怪異が起きはじめてもいいんですが、電話とパソコンの画面に、同時に発生するのは、影響が大きすぎる。なんでこの撮影者の行為で影響が出たのか、というのもよく解らないし、派手だけどそれ故に不気味さよりも不自然な印象のほうが強まってしまっている。
 観るのを止めるほど不愉快、なんてことはないし、それなりにちゃんと作ろうとする意欲は感じるのですが、どうにも物足りなさは禁じ得ない。うーん。

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