既にきのうになってしまいましたが、夜、透析をしながら、録画した映画を観てました……まだテレビ番組が通常の放送に戻りきってないので、21時から観るものがなかったもんだから。
鑑賞したのは《マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース》17作目であり単独メイン作品として3本目、アスガルド最大の危機に、オーディンのあとを継いだ雷神が宇宙を駆け巡る『マイティ・ソー バトルロイヤル』(Walt Disney Japan配給)。WOWOWにて2019年放送されたものです。
……なんで映画館で観なかったんだろうね。タイミングの問題だとは思いますが、《マイティ・ソー》のなかでもむろん、マーヴェル作品の中でも無茶苦茶面白いほうではないか。
先に『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』や『ジョジョ・ラビット』を観ているから解りますが、これがマーヴェル初参加のタイカ・ワイティティ監督の個性がよく活きてます。冒頭から、シリアスなひと幕にも拘わらずひとを食ったやり取りで笑いを誘うと、アクションではときどきユーモアを交えつつも爽快に決める。意外性があって、やたらと広がりの豊かなストーリーですが、ちゃんとシリーズの枠組のなかに収まっていて、本邦でありながらもツボを外してない。
随所で衝撃を挟みますが、基本的にはひたすらに遊びが豊かで楽しい映画。マーヴェル作品だからこその広大な作品世界でド派手に繰り広げられるアクションを盛り込みつつも、表現の面白さを味わわせてくれます。つくづく、こういう作品こそ大画面で観たかった。
しかし何がいいって、見出しでも触れてますが、レッド・ツェッペリン『移民の歌』の使い方です。普通に聴いても昂揚感がある曲ですが、こんなに痺れる使い方もちょっとない。
……それにしてもこの終わり方はなかなかエグいです。本篇よりも先に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観てしまったので、なにが起こるのか私は解ってますが、思わせぶりすぎだ。
これが、現時点で劇場公開済の《マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース》で唯一、完全に観落としていた1本でした。あとは、感想が書き上がってない奴を片付けるだけ……とは言うものの、残っているのはみんな観てから間が空きすぎてるので、やっぱり観直さなきゃいけないんだなあ。ほんとに『シャン・チー/テン・リングスの伝説』までに追いつけるだろうか。
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[…] 原題:“Thor : Ragnarok” / 原作:スタン・リー、ジャック・リーバー、ジャック・カービー / 監督:タイカ・ワイティティ / 脚本:エリック・ピアソン、クレイグ・カイル、クリストファー・L・ヨスト / 製作:ケヴィン・ファイギ / […]