惨劇はもう始まっていた。

 本日の映画鑑賞はTOHOシネマズ錦糸町 オリナスです――ほかのところでもやってましたが、少々早すぎたり朝イチの上映がなかったりで、時間的にいちばん楽だったのがここなのです。
 天気もいいので、バイクにて移動。時間がいいのか、非常にスムーズでした。映画館の入っているオリナスのオープン時刻前だと、駐車場から上のフロアに移動するためのルートが制限されていて、駐めてからが大変だったりしますが、今日は到着したのがちょうどオープン時刻。駐車場から最短ルートを使えました。
 鑑賞したのは、衝撃の展開が高く評価されたスリラーの前日譚、主演女優が13年振りながら続投したことでも話題になったエスター ファースト・キル』(Happinet-Phantom Studios配給)
 ……とりあえず前作鑑賞必須である。私自身、感想の粗筋どう書きゃいいんだ、と頭を抱えるくらいに、前提がネタばらしなのです。観たけりゃ必ず予習すべし。
 ただし、予習して本篇を観ると、失望する危険も大きい、と言わざるを得ません。なにせ前作が素晴らしすぎる。新たに監督となったウィリアム・ブレント・ベルは前作に敬意を表し、その精神を受け継いだ衝撃をちゃんと準備してくれてますが、如何せん、前作を超えるところまでは行っていない。意識的に描く“不自然さ”を、そもそもの状況の“不自然さ”がややぼかしてしまっているのも惜しい。
 ただ、間違いなく絶対的はまり役だったエスターを、当時は子役だったイザベル・ファーマンが様々な工夫で、この難役を見事に演じきっているのは一見に値します……どこが凄いのか、説明するのも大変なので省略しますが。
 尺が手頃で観やすいのですが、出来れば驚きの部分より、スリリングな見せ場にもう少し工夫が欲しかったところ。キャラクター性も、ちりばめられたモチーフも、充分に活かされたという感じがしないので、どうにも小振りな印象なのです。
 志は認める、けれどやっぱりちょっと壁が高すぎた。緊張感がありながらブラックな笑いも感じられて、決して悪くはないのだけど。前作を観るつもりが全くなければ……という但し書きは意味ないよな。

 鑑賞後は駅の方へと徒歩で移動して、双麺 錦糸町店で昼食……他のお店も訪れてみようかな、と思うことはあっても、ここの極太平打ち麺が好みすぎて、自然と足が向いてしまう。
 食事を済ませるとふたたびオリナスに戻り、バイクを出す。映画を観て、往復15分くらい書けて歩き食事も摂って、駐車料金は50円。交通費だけで言えば、私にとっては錦糸町がいちばん訪れやすいのです……映画館と、私好みのラーメン店がもっとあれば、より頻繁に通うのだが。

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