2日前に『地球防衛軍』観たばっかりですが、きょうも午前十時の映画祭13を観てきました。いたく気に入ってもう1回観てきた、わけではなく、平行して別作品を上映しているTOHOシネマズ錦糸町 オリナスで、日本橋だと再来週になる作品を前倒しで観てきたのです。
このところ月末は作業が立て込むことが多く、映画鑑賞を控えることも増えてきた。なので、こういうコンプリートを目指しているシリーズは、上映館がグループ分けされているのを利用して、押さえられるときに押さえてしまうことにしたのです。
台風がセットになってしまって週末は日本全国大荒れの予報ですが、東京はきょう、つかの間の晴れ間という話。今朝起きたときはあんまりよろしくない空模様でしたが、出かける頃合いにはいい陽気となったので、バイクでお出かけです。オリナスの地下駐車場にやっと慣れてきて、場内の移動に困らなくなってきた。
鑑賞した錦糸町 オリナス側で今コマ上映中の作品は、ハリウッド特撮の伝説レイ・ハリーハウゼンが手がけたファンタジー大作、神話と人間の近かった時代のギリシャを舞台に、国を奪われた王子が復讐のための冒険に赴く『アルゴ探検隊の大冒険』(コロンビア・ピクチャーズ初公開時配給)。
この『アルゴ〜』と『地球防衛軍』は日本とハリウッド、それぞれの黎明期を支えた才能の対決みたいなセットです。だから、『地球防衛軍』同様こちらも、いまとなっては粗く映る、しかし当時としてはインパクトが強かったはずの特撮の技術を愛でる作品だと思う。
実際、そういう心積もりでないと、ストーリーも粗くてちとしんどいのです。ベースがギリシャ神話ですから、どうしても展開に飛躍が多くなるのは仕方ないとしても、解釈と辻褄合わせで一定のクオリティまで引き上げる近年の作品と比べると色んな意味で素朴さ、大らかさを感じてしまう。
加えて出演している俳優もほとんど馴染みがなく、もうひとつ魅力に欠く。キャリアを調べていちばんインパクトがあるのは、ゼウスの妻ヘラを演じたオナー・ブラックマンくらい。なにせこの直後に『007/ゴールドフィンガー』でボンドガールに扮している。しかしそれだけで観るにはどうにも厳しい。
合成は合成でも、あえて模型を使った青銅の巨人、ハーピーやハイドラ、骸骨騎士のように手間も工夫も必要なクリーチャーの跳梁など、この時代ならではの特撮が堪能出来るのがやっぱり、いま本篇を鑑賞する最大の意味でしょう。
鑑賞後は、4月に発見後早くも3回目の訪問となる喜多方食堂 山海にて昼食。初回にいただいたのと同じ朱に海苔トッピングを選びました。中太縮れ麺に醤油ダレ、という組み合わせがあまりにも私好み、しかも映画館の目と鼻の先ですから、どーしたって重宝してしまいます。本当はもっと前から贔屓にしている双麺に行きたい気分でもありましたが、映画館の真下にある駐車場にバイクが入っている状況では、駅前までまあまあ行って戻ってくる距離感がちょっと鬱陶しい……とりわけ、晴天の盛夏、という条件下ではなおさらに。
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