この世界では誰もが戦士だ。

 本日は2ヶ月に1回のお楽しみ、タイタンシネマライブです。
 いつも通りチケットはTOHOシネマズ日比谷で押さえてある。今月は諸般の事情から映画鑑賞のペースが落ちていて、せっかく出かける機会にハシゴしないのはもったいない。スケジュールが出たあたりでチェックしてみたところ――これを観に行きたかった、という作品が、バッチリすぎる時間にかかっていた。バッチリすぎて、合間に早い夕食を摂る時間的余裕すらなくなりましたが、もともと現在、限られた時間で食事を済ませられるところの心当たりがなくなってしまったので、割り切って映画鑑賞中に小腹を満たして、帰宅するまで保たせるほうがいい。ほとんど迷うことなく、こちらのチケットを押さえてしまいました。
 午前中は作業に費や――すはずが、奇妙なトラブルの解消に手間取っているうちにお昼になってしまった。用事で出かけていた母の買ってきた銀だこで昼食を済ませ、仮眠を取ったら電車にて移動。
 ついでに鑑賞したのは、生きる伝説ジョージ・ミラー監督最新作、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で活躍した戦士の前日譚、マッドマックス:フュリオサ(字幕・IMAX with Laser)』(Warner Bros.配給)。前作の凄みは記憶に残っているし、今年は午前十時の映画祭14で『マッドマックス』最初の2作がかかるので、これだけは押さえたかったのです。出来たらDolby cinemaにしたかったけど、今日の完璧なスケジュールのほうを優先しました。
 このシリーズは頭を空っぽにして観るべきだ、という意見がありますが、実際そうなのです。世界観は細かく構築されてますが、それよりは、極限の世界での生存競争のヒリヒリとした空気感に身を浸して没入すべきです。最初はこの時代の“楽園”にいたフュリオサが如何にしてイモータン・ジョーの砦を守る戦士となったか、を緊張感溢れ、観る側を昂揚させるシチュエーションで描いている。『〜怒りのデス・ロード』を観ていれば解るフュリオサの個性が、極めて過酷な展開を想像させるのを巧みに利用し、緊張とスリルをいっそう煽る。
 前作同様、無慈悲なポスト・アポカリプスを荒涼とした砂漠を舞台にしながら、一種神話めいたトーンで描いているのも魅力的。前作でも強いインパクトを残したイモータン・ジョーとウォー・ボーイズを採り上げつつ、細部の狂気はいや増している。だからこそ随所で閃く理性や情が力強く、物語をドラマティックにしている。
 他の映画では観られない個性的すぎるアクションと暴力描写。異常な熱狂と不思議な感動が味わえる傑作。本篇だけでも楽しめますが、出来れば『~怒りのデス・ロード』を予習復習してから観たほうがいいと思う。

 終了から次の本題、タイタンシネマライブまではわずか15分。いったんロビーまで出て、入場特典のタイタン情報誌をもらってすぐに再入場。そのあとは、項も日付も改めてアップします。

TOHOシネマズ日比谷、スクリーン4入口前で撮影した『マッドマックス:フュリオサ』パンフレット。
TOHOシネマズ日比谷、スクリーン4入口前で撮影した『マッドマックス:フュリオサ』パンフレット。

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