久し振りの映画鑑賞は、既婚者同士の愛。

 ノロノロ台風の影響と毎月恒例の作業、そしてスケジュールの噛み合わせの悪さのため、映画鑑賞がすっかり疎かになってました。次の案件も来てるけど、ここらで欲求を少しでも満たさねば、と思い、お出かけ。
 プログラム切替直後の月曜日は午前十時の映画祭14を観に行く日、なんですが諸々の用事が重なった昨日は無理だったので、翌日である今日に変更。故に映画館は、この映画祭は概ねここで観ているTOHOシネマズ日本橋。
 鑑賞したのは、ウォン・カーウァイ監督の名作、隣人として出会い、それぞれに配偶者がいるにも拘わらず関係を深めていく男女の姿を美しく詩情に満ちた映像で描く『花様年華』(松竹初公開時配給)
 ……実は一昨日の徹夜のときから、若干喉がいがらっぽかったのです。諸々落ち着いてきた深夜、喉がちょっとしんどくなってきたので、常備薬として処方してもらった風邪薬を服用しました。
 結果、眠い。眠くて眠くてたまらない。
 そんな状態で観るべきではない映画でした。美しいけどひたすら淡々としていて、目が覚めるような刺激物はない。お陰で、完全に眠ってこそいませんが、何度も意識が飛びそうになりました。頭を掻いた手が制御を失って落ちることすらあった。
 ただ、本当に佇まいは美しい映画だと思う。明白な契機もなく、ゆっくりと惹かれ合うふたり。劇中、露骨な濡れ場を織り込んだりはせず、繊細な表情や、巧みな構図で、その心情を描き出す。スタッフの祖母の使っていたものをリメイクした、というチャイナドレスの流麗さと、それを捉える名匠クリストファー・ドイルによる撮影の見事さ。
 舞台がやたら飛ぶことに明確な意味を見出しにくく、ストーリーとしての繋がりが少々緩いので、観る側の集中力を削ぎやすいのが難点です――だから、強すぎる眠気に勝てなかった模様。もうちょっとコンディションのいい日に観直すほうがいいなあ、これ。

 映画鑑賞のあとは昼食へ。
 雨が酷くなっていたら、映画館の近場で食べて、地下鉄経由で買えるつもりでしたが、気にするほどには降っていない。なので、いつも通り徒歩にて日本橋ふくしま館へ。
 きょう、イートインに出店していたのは、食堂いしやま。前にも出店していたはずですが、タイミングが合わず、私は初体験。このお店の名物は冷やしラーメンで、、メディアでも紹介されており、ずっと気になっていたのです。食べられてよかった。
 ちなみにいちばん下の写真は、イートインスペースのテーブルにあった、会津で各店舗が提供する冷やしラーメンの一覧……こんなもの見せられたら、現地で食べたくなるやないか。

TOHOシネマズ日本橋、エレベーター向かいの壁に掲示された『花様年華』上映当時の午前十時の映画祭14案内ポスター。
TOHOシネマズ日本橋、エレベーター向かいの壁に掲示された『花様年華』上映当時の午前十時の映画祭14案内ポスター。

日本橋ふくしま館 。MIDETTEのイートインスペースのテーブルに掲示された、会津城下町の冷やしラーメン一覧。
日本橋ふくしま館 。MIDETTEのイートインスペースのテーブルに掲示された、会津城下町の冷やしラーメン一覧。

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