まだ作業と、きのう到着した『オホーツクに消ゆ』リメイク版でわちゃわちゃしておりますが、それはそれとして映画は観たい。今日も観たい作品は複数封切られているので、出来るだけ拾っておきたい。うち、最重要のひとつは、観に行く日が必然的に確定してしまったので、他のもののスケジュールをあれこれこねくり回し、他の予定との兼ね合いも考慮して、1本に絞りました……悩む過程も愉しみのひとつではあるけれど、最近、映画館の上映スケジュールが複雑になって、面倒くささも加速してるのは否めない。
何はともあれ、朝からお出かけです。行き先はTOHOシネマズ上野……しばらくやや足が遠のきがちだったので、ここでやってたら優先したくなる。
鑑賞したのは三谷幸喜監督最新作、大富豪の妻・スオミ誘拐の謎に元夫達が集結するが、それぞれに異なるスオミの印象に事態が紛糾していくミステリ・コメディ『スオミの話をしよう』(東宝配給)。……実はプリキュア新作とどちらを優先するか、或いはハシゴするか悩みました。あちらは尺が短いし、このTOHOシネマズ上野でも日本橋でも、お昼までに2本立て続けに鑑賞する予定は組めたんですが、夕方から別の用事もあるため、1本で我慢しました。
……“三谷幸喜最高傑作”という一文は大袈裟ではないと思う。三谷幸喜らしさとミステリ・コメディとしての質が絶妙に溶けあって、いままでで一番面白かった。
正直に言えば、大枠の謎は早いうちに察しがついてしまった。ただ、そこに至るまでの細部の仕掛けは巧いし、観客の関心を惹き続ける情報提示のタイミングと展開にも優れていて、目を逸らさせない。何より、個性豊かな夫達や関係者のコミカルなやり取り、そして全体像を掴ませない“スオミ”というキャラクターが圧倒的に面白いのです。
特に、スオミという人物像が、長澤まさみのコメディエンヌとしてのポテンシャルを存分に発揮させているのがいい。『コンフィデンスマンJP』シリーズで見せた七変化の素晴らしさを、別の作品でここまで活かしきってくれるとは思いませんでした。謎解きが絡む作品なのに最後まで笑えるのは、間違いなく彼女の表現力と、それを活用した監督の功績です。
お遊びもあるけれど過剰すぎず、作品としてのバランスも優れている。私も、これまで鑑賞した三谷幸喜の映画作品で一番好き、と言い切ります。
鑑賞後は、近くのラーメン店で昼食……のはずでしたが、訳あって、最初に予定していたお店をすぐに離脱する羽目に。細かいことは記しませんが、このお店にはたぶん2度と行かない。
決め打ちしていたお店をやめたもので、立ち寄る店に悩み、15分くらいうろついてようやく決断し入店。食事を済ませると、ちょこっと買い物をするためにヨドバシカメラへ立ち寄ってから帰宅。
暑さにはだいぶ慣れてきましたし、最盛期ほどにはしんどくないので、家に帰っても疲れはさほどではない。しかし、Tシャツと下着が汗みずくになるのはどうしようもない。仮眠を取る前に、ひとまず部屋着に着替え、Tシャツと下着は洗濯籠に入れる――だって、夕方には歯医者の予約が入ってるんだもの。さすがに汗だくの服のままでは申し訳ない。
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