事件があなたを逃がさない。

 先週は年に一度のお楽しみ、今週は2カ月に一度のお楽しみです……もうひとつのほうの復活はいつかなあ。
 今回はハシゴのスケジュールが巧く組めたので、ちょっと早い時間に自宅を出発。きのうから大つけ麺博が始まっていることもあって、行き先はいつものTOHOシネマズ日比谷ではなくTOHOシネマズ新宿です。陽気がいいからバイクで出かけたいところですが、ハシゴともなると、駐車料金のお得感が薄れてしまうし、駐めているあいだに何が起こるか解らないので、電車を利用。
 鑑賞したのは、《踊る》シリーズ再始動を告げる新作、警察を辞し郷里の秋田での生活が落ち着き始めた矢先に新たな事件と遭遇する室井慎次 敗れざる者』(東宝配給)
 察してはいたけど、やっぱり終わってない。物語としての決着は完全に続篇『生き続ける者』に持ち越しです。
 ただ、それにしたって1本の映画としてのカタルシスがなさすぎるのは問題だと思う。いちおう、決着らしきものがついた部分もあるけれど、それも続篇ではどうなることやら。
 ただ、それでも《踊る》シリーズを続けて観てきたひとには愉しみの多い作りになってます。多くのところで過去のエピソード、事件が絡んでくる。あの人がこんなところに、というのもふんだんですが、事件そのものも過去と繋がっていて、興味を惹かれる。
 ……とは言え、やっぱり色々と違っていて、物足りない、というのが正直な感想。特に序盤は、排他的な土地に移住した者の苦悩は透け見えるけど、旧作とのリンク以外にフックがなくて、退屈と言わざるを得ない。
 評価するか否かは、続篇を観ねば判断できない。とりあえず劇場で観るひとはそのつもりで、次も足を運ぶつもりで臨んだほうがいいと思う。

 鑑賞後、本題の前にまずは腹ごしらえがてら、今年も始まった大つけ麺博へ……冷静に考えると、行列も出来やすいラーメンイベント、しかも茹で時間の余計にかかるつけ麺のみが提供されるイベントで、移動も含めて45分しか時間がない、というのはかなりタイトです。今更ながら間に合わない危険に気づき、予め考えていた候補ではなく、列の短いところから選ぶ、という失礼なやり方を選択しました。
 幸か不幸か、チラシを見て考えていたところがわりと空いていたので、そのうち1店舗を選んで並ぶ。それでも調理でやや待ちましたけど、どうにか本題であるシネマライブには間に合いました……オープニングの特別映像にはちょい出遅れましたけど、今回は仕方ない。
 大つけ麺博およびシネマライブの様子は、それぞれ別項目に起こしてアップします。

TOHOシネマズ新宿の入っている新宿東宝ビル、劇場に向かうエスカレーターの手前に掲示された『室井慎次 敗れざる者』ポスター。
TOHOシネマズ新宿の入っている新宿東宝ビル、劇場に向かうエスカレーターの手前に掲示された『室井慎次 敗れざる者』ポスター。

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